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電気は貯められない
【閲覧数】930
2011年03月20日 19:52
今日は計画停電が実施されなかったので、「x日の戸塚」はなし。

代わりに、電気の話を書きます。
計画停電に対する世間の反応を見ていると、
電気についての知識がないようで、ずれた対応をしている人が多いように感じられる。
そこで初歩的な電気の知識をまとめてみた。

■ 電気はどうやって起こすのか

電気を起こす仕組みは1つです。
『発電機』 です。
発電機はモータ(電動機)と同じ構造です。
モータでは、電気を通すと、中央の軸が回転します。
発電機では、中央の軸が回転させると、電気が発生します。
なぜそうなるのかは、省略。

つまり、電気を起こすには、
発電機の中央の軸が回転させるための力学的なエネルギーが必要です。
力学的なエネルギーを得る方法は3つあります。

(1) 水力
水の落下する力を利用します。
これは力学エネルギーそのものです。
分かりやすいですね。
水(力学エネルギー) -> 発電機 -> 電気エネルギー

(2) 火力
SL(蒸気機関車)と同じ原理です。
燃料を燃やして、熱を発生させ、水を水蒸気に変えます。
水蒸気は元の水の何千倍もの容量になります。
この膨れ上がる力(力学エネルギー)を利用します。
つまり、次のようになります。
燃料(化学エネルギー) -> 熱エネルギー -> 水蒸気の膨張(力学エネルギー) -> 発電機 -> 電気エネルギー

(3) 原子力
これは火力とほぼ同じです。
熱源が違うだけです。
ウランを核分裂させて、熱エネルギーを得ます。
以降の過程は、火力と同じです。
ウラン(核エネルギー) -> 熱エネルギー -> 水蒸気の膨張(力学エネルギー) -> 発電機 -> 電気エネルギー

■ 電気は貯められない

電気には多くの利点がありますが。
蓄積できないという大きな欠点があります。

蓄電池は、電気エネルギーを貯めているのではなく、化学エネルギーを貯めています。
化学反応の際に発生する電気を利用しています。

蓄電池には2つの欠点があります。

(1) エネルギーの変換効率が悪い。
電気エネルギー -> 化学エネルギー -> 電気エネルギー
のように、エネルギーを変換すると、取りだせる電力のは元の電力の2/3くらいです。
できるだけ、商用電力をそのまま使いましょう。

(2) かさばる・重い
蓄電池にはリチウムイオンなどエネルギー効率のよいものもありますが、
大量に電力を蓄積できるのは、自動車に使われている鉛蓄電池です。
鉛蓄電池に貯められる電力は、1リットルあたり 60 ワット時、1KG あたり 40 ワット時 くらいです。
仮に 500 ワット時のエアコンを 10時間使用すると、鉛蓄電池では 83リットル 125Kg に相当します。
ゴミ袋二つ分の大きさに、大人二人分の重さですね。

■ 電気は発電した分だけ消費する必要がある

電気は貯められないということは、 発電した分だけ消費する必要があります。
消費できないと、無駄に捨てることになります。
夜間は昼間に比べて、消費する電力は少ないのですが、
今の仕組みでは発電する電力を大幅に減らすことができません。
つまり、夜は電気が余っています。
深夜電力が安いのはこのためです。
計画停電が実施される事態でも、エコキュートは有用です。

■ テレホーダイ復活か

10年くらい前に、テレホーダイという制度がありました。
夜11時から翌朝8時まで、電話料金が定額になるという制度です。
夜11時になるのを待って、パソコンに向かったものです。

朝6時くらいまでは、電気の消費が少ない時間帯ですね。
インターネットにするなら、この時間帯に。
今は常時定額なので、料金が安くなるわけではないけど(笑い)

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