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いわき災害通信【第13号】
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2011年05月18日 12:15
【5月18日号】



皆様、

昨日いわき市小名浜港第6号埠頭にメガフロートが到着したとの記事が、地方紙の1面に写真入りで掲載されていました。静岡県静岡市で海釣り場として使用されていた人口浮島を、東電福島第1原発の敷地内に貯まった放射能汚染水の貯蔵するため、現地まで運ぶ途中での寄港です。

原発事故以降、福島県いわき市内の地名を原発と関連するニュースと共に目にすることが多くなりました。

現在、いわき市は原発事故対応の前線基地の様相を呈しています。緊急時避難準備地域である広野町・川内村に隣接するいわき市に多くの人や車両が集結して北を目指すという姿は、震災後常磐道などで繰り広げられてきました。東電関係者が宿泊している為いわき市内の宿泊施設が予約できない状態になっているという話も聞いています。「原発特需」などという言葉まで耳にしました。

原発事故による風評被害を最も早い時期に蒙り、今事故対応の最前線に立っている…それがこのいわきだという事実が、私たちの上に重くのしかかってきます。事故の一日も早い収束を願わずにはいられません。



今、私たちの元に遠く愛媛県松山市から沢山のフライパンや調味料入れなどが届けられています。送り主は「衣・サイクル研究会」。古着のリサイクル活動を行政と連携する形で進めているグループの皆さんです。被災者支援の形として、生活再建に向けた生活雑貨の提供を申し出て下さったのです。被災者が避難所から出て行かれる時期を待って、このタイミングでの送付となりました。

他にも、これまで本会が古着リサイクル活動をすすめる上で情報交換をさせていただいた様々な団体からの義捐金や支援物資が、何度も私たちの元に届けられました。被災者の置かれている状況が変化する度に状況をお伝えし、それに応じた形での支援を届けて頂きました。

神奈川県「NPO法人WE21ジャパン」とその地域NPOの皆さん。同じく神奈川県「青い鳥」。茨城県「NPO法人すだち」などなど…。

実は、私たち自身はこれまでこうした団体とのお付き合いは古着リサイクルという分野に特化したものと考えておりました。

しかし、今回の震災以後各団体から頂いた支援の大きさを振り返るとき、こうした団体同士の地域を越えた繋がりが災害時に有効に機能し得るセイフティーネットのひとつなのだという認識を強く抱きました。

細やかな情報のやり取りによって、行政ではカバーできない部分を補えることを身をもって体験したのです。

災害はいつどこでどのように起きるか予測できないものです。だからこそ、こうした団体同士の地域を越えた結びつきが大切なのだと痛感しています。

いつか別な地域でこうした事態が起きたときに、私たち自身も手を差し伸べ、きちんと機能できる団体でありたいと考えています。



多くの皆様の心温まるご支援に心よりの感謝を申し上げますと共に、今後末永く見守り続けてくださるようお願い申し上げます。



吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字本町11-1 まちづくりステーション小名浜内

TEL・FAX 0246-52-2511

URL:http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区災害ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8163 福島県いわき市小名浜中町境17-15(センターは今週から水・木曜日が休日となりました)

TEL 0246-92-4298

FAX 0246-53-6661

http://onahama-volunteer.jimdo.com/

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