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いわき震災通信【第40号】
【閲覧数】819
2012年06月17日 17:17
【6月12日号】



皆様、

震災から1年3ヶ月が過ぎました。

南東北も入梅して、何となくすっきりしない梅雨空が今朝も広がっています。



先日の地方紙1面に、原発事故のため避難していた方々が加害・被害の双方に巻き込まれた、ワゴン車と大型トレーラーの正面衝突事故のニュースが大きく報じられました。

ワゴン車には、三春町の避難先から南相馬市の掛かりつけ医院に通うため乗車していた女性たちが乗車しており、運転手を含めた5名が亡くなりました。

大型トレーラーを運転していたのも、飯館村から南相馬市への避難していた夫婦でした。

交通事故のニュースは決して珍しいものではありませんが、巻き込まれた人全ての生活に原発事故が大きな暗い影を落としていたことを思うと、何ともいたたまれないものを感じます。

福島県内の地方紙の紙面から、「原発事故」と関わり合いのある記事が消える日はいつか来るのでしょうか?

そして、皆様のお住まいの地方の新聞でも、「原発事故」の文字は紙面にまだ消えずに残っているのでしょうか?



明日6月13日、いわき市立久之浜第一小学校で5年生の児童たちがコットンの苗の植え付けを行ないます。

これは、地球環境基金の助成を受けて進めている「いわきオーガニックコットンプロジェクト」の一環として行うものです。

いわき市の北端に位置するこの小学校では、津波と火災により多くの児童が自宅を無くし、仮の住まいからスクールバスでの登校を続けています。

校庭は除染作業を済ませました。

「除染の済んだここが地区の中で一番安全な遊び場なんです」と校長先生は仰います。

この学校で学ぶ児童たちに、コットンの苗100本、プランター50個分をプレゼントして育ててもらおうというのが、今回の取り組みです。

児童の皆さんには観察日記をお願いし、それを纏めて環境教育用の資料を作ろうという計画もあります。

地域の農地でコットン栽培を行なう若者グループとも連携し、収穫作業体験は畑でも行なってもらおうということになっています。

栽培指導には県立磐城農業高校の先生が協力を買って出てくださいました。

震災後生まれた人と人との繋がりが、この夏に向けて花開こうとしています。

コットンの黄色の花のように。



人と人の繫がりに関して、報告がもう一つ。

水俣で様々な体験をお話下さった方々をいわきにお迎えして講演会を催すことになりました。

6月15日(金)18:30~19:20 いわき産業創造館 会議室1 いわき産学官ネットワーク協会 オフタイムサロン

      【地域の課題をエコビジネスの視点から考える~水俣エコタウンから学ぶいわきの再興】

      講師:株式会社田中商店専務取締役  田中利和氏

  16日(土)14:15~16:00 まちづくりステーション小名浜 3F会議室 NPO法人ザ・ピープル 講演会

      【水俣からいわき伝えたいこと】

      講師:株式会社田中商店専務取締役  田中利和氏

         財団法人水俣病センター相思社常務理事 遠藤邦夫 氏

  17日(日)14:00~16:00  いわき市社会福祉センター 5F 会議室 

【3.11被災者を支援するいわき連絡協議会 設立記念講演会】

講師:財団法人水俣病センター相思社常務理事 遠藤邦夫 氏

    遠野まごころネット代表 多田一彦氏

もしご参加いただければ幸いです。



吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6

TEL 0246-52-2511

FAX 0246-38-9538 (ファックス番号が変わりました)

携帯 090-2881-3107

URL:http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1-10 

TEL/ FAX 0246-92-4298

http://onahama-volunteer.jimdo.com/

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