いわき震災通信【第41号】
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2012年07月05日 13:43
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7月5日号】
皆様、 毎日のように報じられる九州地方の大雨のニュースに心を痛めています。 今年特に九州のニュースが気になるのは、昨年の今頃私たちが「小名浜地区災害ボランティアセンター」を運営していたときに、九州各県から社会福祉協議会のスタッフの方が週代わりでおいでになり、センターの運営をお手伝い下さっていたからです。 それぞれのお国訛りで話しておられた心優しい助っ人の皆さんが、今頃きっと地域の皆さんのために獅子奮迅の働きをしておられるのだろうと想像できるからなのです。 被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。 いわきでは、夏休みのスタートに向けて屋外プールや市の一番南に位置する勿来海水浴場のオープンの話題が新聞紙上を賑わせています。 いつもの夏に戻っていこう、戻っていこうとしていると感じます。 必ず「放射線量に関するチェックを行ない、安全が確認されています」という一文が入った記事ではありますが…。 但し、万が一の場合の避難路確保のため、海水浴場に海の家は建てられないことになっているそうです。 魚を採ることを自粛している海で泳ぐことを、人は望むのでしょうか。 疑問が残ります。 先月17日、いわき市内で被災者支援の取り組みを行なっている民間団体の連携を促進すべく、「3.11被災者を支えるいわき連絡協議会」が正式に設立となりました。 正会員として(社)いわき市社会福祉協議会も加わり、市内のNPOや市民グループのみならず、市外から応援で来ている各団体や市内に避難している双葉8町村にも参加を呼びかけた上で、あらゆる立場の被災者に向かい合える協議会となることを目指しています。 会長には、仮設住宅が1000戸立ち並ぶ中央台に「パオ広場」を開設して避難者への支援を継続的に行なっている「いわき自立生活センター」代表の長谷川秀雄さん。副会長には、いわき市内のNPOの中間支援組織である「いわきNPOセンター」代表の照井義勝さんと私が選出されました。 設立総会にはいわき市や福島県からも来賓の出席があり、この協議会への期待の大きさ、果たすべき役割の重さが伺えました。 現在のいわきには28000人もの避難者が双葉8町村から移り住み、新たな生活を始めています。 逆に、いわき市から外へ避難している方も7000人おられます。 この協議会設立に向け各町村の出先機関に挨拶回りをした際に伺った話では、県内の他地域に避難した方々の中で「いわきへ移りたい」との希望をお持ちの方がまだまだおられ、いわき市内での仮設住宅の建設がまだ続き、用地確保が出来ればもっと建設したいとの意向を持っているとのことでした。 まだまだ避難者の方々の居場所すら落ち着かない状況にあるのです。 その避難者の方々の望みは、それぞれの町村の方々と会って話の出来る機会を持つことだとも伺いました。 この協議会で出来ることを少しずつでも始めていきたいと思います。 本会が主催する「いわきオーガニックコットンプロジェクト」では、現在毎週のように首都圏から援農体験のボランティアの方々にお出で頂き、草取りや上手く発芽できなかった部分への補植の作業を行なって頂いています。 播き方が悪かったのか発芽率の極端に悪い畑や、先月の台風4号で冠水して栽培の継続が難しいと判断された水田跡地などもあり、ポット播きの時点では発芽率90%と豪語していたのが嘘のように、栽培の難しさを噛みしめる日々が続いています。 それでも、応援のボランティアの方々が黙々と畑の雑草と格闘してくださる姿を目にすると、「負けられないぞ!」という気持ちになってきます。 自分たちだけでは乗り越えられなかったであろう大きな試練も、皆に支えられてここまで乗り越えて来たのですから…。 7月18日にはこのプロジェクトの学習会を予定しています。 有機農法に関する専門家、農業研究機構フェローの新井和夫先生を招いての講演会と、現在コットン栽培が行なわれているそれぞれの栽培地での進捗状況の報告が行われます。 とき:7月18日 18:30〜 ところ:ラトブ6F 産業創造館 展示企画ホール どなたでも無料でご参加頂けます。 是非お出で下さい。 吉田恵美子 特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長 事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6 TEL 0246-52-2511 FAX 0246-38-9538 (ファックス番号が変わりました) 携帯 090-2881−3107 URL:http://www.iwaki-j.com/people/ いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長 事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1−10 TEL/ FAX 0246-92-4298 http://onahama-volunteer.jimdo.com/ ※ このメールはこれまで名刺の交換をさせていただいた方々にいわきの現状を知っていただきたく送らせて頂いております。 |
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