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いわき震災通信【第46号】
【閲覧数】834
2012年09月18日 11:52
【9月17日号】

皆様、

日中はまだまだ夏が居座っていますが、朝夕の空気はひんやりと肌に心地良くなってきました。

そして、秋風に誘われるように、コットンの実が弾け出しました。

いわきのコットンは、背丈も太さもそれぞれの栽培地によって大きなばらつきが出ました。

それでも、僅か30cmほどの背丈の苗にも、1mを超えようかという木(と言いたいほどしっかりした茎)にも、オクラに似た黄色の花が咲いた後に緑色の小ぶりなピンポン球のようなコットンボールが実り、地面に近いものから順に弾け始まったのです。

中には、大きく実ったコットンボールの重みで撓り出す枝ものもあり、慌てて支柱をあてがったりもしました。

茶綿の薄茶色の綿がぶら下がっている様子は、まるで誰かが悪戯で小さな縫いぐるみをぶら下げて廻ったように見えます。

これからは、収穫時期。

15箇所の栽培地は、茂みの中に小さな縫いぐるみを見つける宝探しゲーム会場に早変わりです。

種蒔きや草刈においでくださった援農ボランティアの皆さんに、そしてそれぞれの栽培地の近くにお住まいの皆さんに、是非この宝探しに加わっていただきたいと思います。



8月20日から25日まで、いわき市内の中高生15名が熊本県水俣市を訪問しました。

目的は、水俣市のこれまでの取り組みの中で得られた教訓をいわきの将来に生かすため。

水俣病による風評被害やコミュニティの断絶からの地域再生は、これからのいわきが辿るべき道筋に違いありません。

彼らの代表から、手紙が届きました。

長文ですが、皆さんにも読んでいただきたいと思います。

…(前略)…震災直後から、私たちの学校は約3ヶ月避難所になりました。被災された皆さんと生活する中で、私たちは、この人たちのために、そしていわき市の復興のために、出来ることを考えてきました。そして、昨年の10月からは思いを行動に移すために、炊き出しの方々のお手伝い、仮設住宅でのクリスマス会のお手伝い、他県の中学生と一緒に行なったガレキ撤去など、私たちの出来る様々なボランティアを行なってきました。

今年度生徒会総会で、私たちの住んでいる町は私たちの手で復興させようという事を決めました。そのために「道」をテーマとして掲げました。ここでいう「道」とは、復興への道や未来への道を、自分たちの力で切り開いていくという意味です。4月から、地域の草刈り、お祭のお手伝い、市の復興イベントのお手伝いなどを行なってきました。

そんな中で、私たちが水俣市に行った事で私たちの進むべき方向がはっきりしたように思います。私が水俣の研修で一番学んだ事は、いわき市のみんなが

「絶対に復興できる」という信念を持って互いに協力しなければ復興は出来ないという事でした。今、いわき市には津波で財産や家族を失ったために、未来への一歩を踏み出せない多くの人たちがいます。一方では、震災の事を過去のものにしてしまっている人も沢山います。さらに、原発事故で多額の補償金をもらって、一見裕福そうに生活している避難民の方々など、色々な生活をしている方々がいらっしゃいます。一番の問題は、これらのみなさんが互いに協力し合えないことです。実は、同じ事が水俣でも起きていました。そして、そのために水俣では復興するまでに多くの時間がかかったそうです。水俣の復興のきっかけになったのは、市民の力でした。水俣を復興させようとするリーダーたちの力でした。今でも、その時活躍した人達は、水俣の復興の様子を語り続けています。今のいわき市でも、その様な市民やリーダーが必要だと思います。私たちは中学生ですから、その様な力はありません。でも、私たちにも市民のみなさんを団結させる小さな力になれると思っています。ですから、これからも私たちは復興は私たちの手でしなければならないという信念を持って、ボランティアをし続けます。9月16日には、地域の老人の方々のために、敬老会を企画しています。今年最大のボランティアです。水俣で学んだことを生かして、みなさんが団結する力を持てる会にしたいと思っています。…(後略)…     いわき市立湯本第二中学校 代表 見山友香



きっと楽しい敬老会になったことでしょう。

明日のいわきの担い手である彼らの学びを、一人でも多くの皆さんと共有したいと、彼らの報告会を企画しました。

また、水俣病資料館で語り部として活動しておられる川本愛一郎さんを招いて、水俣からのメッセージも届けていただきます。

ご参加いただければ嬉しく思います。

  水俣に学ぶ   中高生による水俣研修報告会

と き 10月13日(土)18:30〜20:30

ところ ラトブ6F 会議室1

内 容 ● 中高生による水俣研修報告

● 川本愛一郎さんによる講話 「水俣からのメッセージ」

主 催 特定非営利活動法人 ザ・ピープル

協 力 一般社団法人 インターナショナル メディカル コープス 

    特定非営利活動法人 蓮華国際ボランティア会



吉田恵美子

特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長

事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6

TEL 0246-52-2511

FAX 0246-38-9538 

携帯 090-2881−3107

URL:http://www.iwaki-j.com/people/

いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長

事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1−10 

TEL/ FAX 0246-92-4298

http://onahama-volunteer.jimdo.com/



※ このメールはこれまで名刺の交換をさせていただいた方々にいわきの現状を知っていただきたく送らせて頂いております。

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