いわき震災通信【第47号】
【閲覧数】837
2012年10月01日 11:18
|
【9月30日号】
皆様、 今、窓の外では台風17号の風雨が屋根を激しく叩く音がしています。 皆様のお近くで被害はありませんでしたでしょうか。 こうして通信を書きながら気になっているのは、コットン畑のこと。 強い雨に打たれ、風に振り回され、コットンたちは痛めつけられているのではないかと心配でなりません。 でも、昨日、絆ジャパンボランティアチームなどおいで下さったボランティアの皆さんに、気になる畑に入って頂いて、この台風の襲来に備えて土寄せし、支柱を立て、地面近くの枝を落として準備作業を行って頂きました。 昨日のボランティアの皆さんの力添えで、きっと無事に凌いでくれることと信じています。 昨日は、台風の襲来を気にかけながらも【市民による市民のためのフォーラム「いわき、明日のこと」】で手一杯の一日でした。 以前ご紹介させて頂きましたが、総務省の「緑の分権改革事業」に手を挙げたいわき市から、委託を受けて行なう事業のキックオフの為のフォーラムです。 事業の名前は、「いわき おてんとSUN プロジェクト」。(この名前も、かわいらしいロゴマークもフォーラムの中で発表されました) オーガニックコットン栽培を新たな産業にまで高めようとする本会と、自然エネルギーによる「市民コミュニティ電力」事業実現を目指すNPO法人インディアンヴィレッジキャンプ。そして、被災体験とこの困難から地域再生を目指す動きを学び、考えるスタディーツアーのプログラム提供を行なうNPO法人ふよう土2100。 この3団体がコンソーシアムを作って取り組むこの事業を、市民の皆さんに知っていただこう、そして仲間に加わって頂こうと企画されたフォーラムです。 会場においでくださった方の数は100名近くにもなりました。 第1部では、栽培者の代表がコットンの育つプランターの置かれたステージに上がり、コットン栽培への思いや現状を語ってくださいました。 「生育がいいと安心していたら、地面に近い部分の枝の実がかびてしまい、風通しが悪いためだろうと泣く泣く枝を切り落とす作業を行ってきました」という発言もあり、栽培の難しさを皆で共有し合うこととなりました。 午前中の栽培地での作業を一時中断して会場に駆けつけてくれた絆ジャパンの皆さんからは、震災後毎週いわきにボランティアとして通い続けてくださる熱い思いと、「来年もずっと通い続けます」というメッセージが届けられました。 スタディーツアーを提供するふよう土2100の里見善生さんからは、震災をきっかけに温泉旅館の若旦那としてのこれまでの生き方そのものを見直すに至った経緯が、静かに、しかし力強く語られました。 第2部では、映画「シューナウの想い」が上映された後、早稲田大学環境総合研究センターの岡田久典先生とインディアンヴィレッジキャンプの島村守彦さんによる「コミュニティ電力トーク」が行なわれ、いわきが自然エネルギーのポテンシャルの宝庫であり、中央の大企業任せではないエネルギーの地産地消を市民の力で作り出せるとの話に、会場全体が明るく照らされたようでした。 第3部は、交流会。 来場者がグループになって各自関心を持った取り組みへのアイデアを出し合いました。 コットンプロジェクトについても、いわき市でのコットン1戸1鉢運動や、小学校や子供会での取り組み、都内の若いデザイナーとの連携、畑で流す心地よい汗!をクローズアップしたキャンペーン、ひとりで幾つも欲しくなる商品開発…すぐにでもチャレンジしたくなるアイデアが次々と飛び出しました。 このフォーラムの模様は、フォーラムの進行役を務めて下さった一般社団法人ロハス・ビジネス・アライアンス共同代表大和田順子さんの「空土ブログ」でも取り上げて頂きました。 http://soratsuchi.com/owada/2012/09/post-25.html 「いわき おてんとSUN プロジェクト」では、サイトも立ち上げました。 http://www.iwaki-otentosun.jp/ これから色々な情報をアップしていくことにしています。是非覗いてみてください。 吉田恵美子 特定非営利活動法人 ザ・ピープル 理事長 事務局 〒971-8101 福島県いわき市小名浜蛭川南5番地の6 TEL 0246-52-2511 FAX 0246-38-9538 携帯 090-2881−3107 URL:http://www.iwaki-j.com/people/ いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター センター長 事務所 〒971-8164 福島県いわき市小名浜寺廻町1−10 TEL/ FAX 0246-92-4298 http://onahama-volunteer.jimdo.com/ |
返信書き込みはありません。 |