今年は、横浜から世界を見る目線を大切にしていきたいですね。
今年もよろしくお願いいたします。
小生が購読しているメルマガで、中国を始めとするアジア事情をとても詳細に解説してくれる「アジアの街角から」がとても面白いです。 09年の第1号で興味ある記事が目に留まりましたので、ちょっとご紹介しましょう。 昭和12年、支那事変の初期に起きた南京大虐殺については、その真偽を巡ってさまざまな議論が交わされています。しかし、同じ年に、中国軍が日本の民間人に対して無差別虐殺行為を働いたことについては、あまり知られていないようです。「通州事件」といわれるこの事件は、盧溝橋事件の3週間後に起きました。 事件は、北京の東、冀東[きとう]防共自治政府の首都である通州市で起こりました。そのころ通州には廬溝橋事件から避難していた婦女子など日本人居留民や軍人など200人あまりがいました。日本軍守備隊も駐屯していたのですが、主力は町を離れていたので、110名の留守部隊しか残っていなかったといいます。そこへ1000人以上の支那保安隊が攻撃してきたのです。 廬溝橋事件は、日本軍と支那・国民党軍という軍隊同士によるいわば正当な戦闘行為でした。しかし通州事件は、支那保安隊による日本人居留民=民間人への殺戮行為でした。守備隊はいましたが、それは300人以上の住民の3分の1に過ぎなかったのです。この中国軍の行為は、国際法違反の可能性が大です。 確かに巷間言われる南京虐殺に比べれば、被害者の数は少ないかもしれません。しかし数の問題ではない。こうした戦争犯罪が語られることなく、歴史の流れの中で埋没してしまうことに目を向けることが、大事なのではないでしょうか。ちなみに、この通州事件は中国では教科書はおろか人々の口の端に上ることはないそうです。もっとも日本でも知っている人はほとんどいないのですから、他人のことは言えませんね。 (ご参考:この記事を書いた竹下義朗さんのサイトは) http://www004.upp.so-net.ne.jp/teikoku-denmo/html/ |