本当なら開国博開幕が大きな話題となって良かった29日の神奈川新聞の一面は新型インフルエンザの記事だった。 ワイドショーなどでも開国博の会場で「新型インフルエンザは怖くないですか?」という質問を投げかける姿が見られ、本題のイベントよりもそちらで注目された。 開国以来、港を通してさまざまなものを受け入れてきた横浜。 この新型インフルエンザの世界的な広がりが開国博開幕とほぼ同時だったのを何かの因果かと思っていた。 そこに来てカナダに修学旅行に出かけていた横浜市内の高校生に感染の疑いとの報道。もちろん、港を通して-というわけではない。 しかし、この高校生の感染が確定した場合、帰国後の市内を中心とした行動が検証され、多くの横浜市民が検査などを受ける可能性もある。 場合によっては開国博のような不特定多数が集まるイベントの開催さえ危ぶまれることになる。 来場者も「人混みは避けよう」という意識から、会場に足が遠のくことも考えられる。 開幕以来、有料入場者が伸び悩む開国博にとって早くも大きなピンチが訪れる可能性もある。 |