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2009年12月18日(金) 
書名:丹下左膳(2)
   こけ猿の巻
著者:林不忘
発行所:光文社
発行年月日:2004/6/20
定価:800円+税

書名:丹下左膳(3)
   日光の巻
著者:林不忘
発行所:光文社
発行年月日:2004/7/20
定価:705円+税

柳生家に代々伝わる秘宝「こけ猿の茶壺」。これを土産に伊賀の暴れん坊「柳生源三郎」が十方不知火流の開祖、司馬老先生の道場に婿として江戸にやってくる。将軍吉宗の時代。柳生家に日光の御修復の命が下る。全国の大名にいろいろな普請を要請して少しでも力を削ぐための徳川の戦略。ところが柳生家には日光の修復に出せるお金がない。古老の話では「こけ猿の茶壺」に先祖が残した莫大な財宝を隠した場所の地図が。「こけ猿の茶壺」が転々と色々な人の元に回っていく。左膳にも、それを探し取り返そうとする柳生一族。司馬老道場の面々。また将軍吉宗、大岡越前の駆け引き。奇想天外なものがたりに発展していく。テンポの良さ、フットワークの軽さ。諧謔味も色合わせていない。また独特の語り口に、昭和のモダリズム、「転向」などというマルクス主義、昭和の言葉を江戸の中に散りばめて、それがちっとも変な感じではない。作者の生きた時代を時代劇の中に何気なく紛れ込まして違和感を抱かせない。3冊とも一気に読みました。

閲覧数2,585 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2009/12/18 21:20
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