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2010年10月04日(月) 
書名:悪の民主主義 民主主義言論
著者:小室 直樹
発行所:青春出版社
発行年月日:1997/11/15
ページ:270頁
定価:1600 円+ 税

先日亡くなった小室直樹の著書です。
「自由」「平等」「人権」「議会」などの歴史から説きおこし、それらが、当初のものとは正反対のものに逆転した経緯を論じて、デモクラシー(民主主義と民主政治)の理解を徹底しようとした。日本の民主主義の無理解に警告をならす。歴史教育と歴史研究の違い。自由と平等の違いなどよく分かる解説をしている。
戦後、民主主義についてまともに教育を受けた覚えもなければ、教育しようとした痕跡もない。でも民主主義をみんな常識だと思っている。全く誤解した民主主義を。この本を読むと矛盾に満ちた民主主義がわかる。また根底にキリスト教の教えの矛盾がいっぱい。そんな中で生まれた民主主義であることを十分しっておかないととんでもないことが起こる。
本書の構成は以下の通り。
第一章 戦後民主主義がもたらした現代の惨禍
第二章 強制された民主主義教育の贋の部分
第三章 民主主義を知るには「予定説」を知るべし
第四章 「自由」と「平等」の大いなる誤解
第五章 日本の議会政治が死に至ったこの致命的選択
第六章 身分制度が生んだ議会政治
第七章 民主主義の歴史の急所

本書より
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戦後民主主義は、教育を殺し、ついに無目的少年殺人を生んだ。誤解された平等が作った受験地獄は連帯を破壊し尽くして激甚な無連帯感を蔓延らせた。今、日本の教育が重病であることはたしかである。民主主義の誤解で死に至る病なのだ。そのために、日本の舵取りの役人は腐朽し、経済は堕落し果てた。悪いことをしても、貂として恥じない。このままでは日本は滅びるしかない。

原因は民主主義の無理解である。平等を誤解したから全ての子供は受験地獄に追いやられ、死ぬより厭な目にあっている。急務は民主主義と資本主義を本当に理解することである。この本は、英米における革命の歴史から説き起こし、科学的、哲学的にデモクラシーの発展を分析した。

閲覧数1,404 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2010/10/04 20:35
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