横浜ストリームの一環で行われたデジタルサイネージプランナー養成講座に参加してきました。 最初に断っておきますが横浜コミニュティデザインラボ関係なく、ほぼ私的な理由での参加です。 なので、こちらも私的なメモとなっています。 自分の当日の発言まとめ http://togetter.com/li/102319 当日のUST録画 http://www.ustream.tv/recorded/12727591 ■自分とARGの関連性 ARGとはという説明はUST内で定義づけられていたり、Googleで検索するとARG情報局さんが出てくるので割愛します。 なので、自分とARGという物がどう結びつくかを説明すると、個人活動で横浜ARGというものを不定期にですが開催しています。 個人ブログ、横浜ARGまとめ http://violetveil.blog.shinobi.jp/Category/3/ これはどういったものかというと、横浜を舞台にしたリアルゲームという説明を用いてます。作成段階から横浜を意識した設計や、その場所の特性を取り込もうと考えています。 なので、この横浜でARGについて語るデジタルサイネージプランナー養成講座には来るしかなかったわけです。 この養成講座自体は、ARG的な繋がりで知っただけでなく、ラボという横浜繋がりでも知ったので、横浜とARGという自分の中で二極にある繋がり合うはずのない2つが合わさって不思議な感覚でした。 ■イベントの雰囲気 ARGというかリアルゲーム界隈での集まりによく参加するのですが、ここは元々の人数が少なかったのも相まってそういったところでお会いする方が殆どいなかったのが新鮮でした。 ARGという言葉は世の中に浸透していなく、そういったイベントがあればだいたい同じメンバーしか集まらないのでは?という懸念がどこかにあったからかもしれません。 主観ですが、ゲーム関連の方々よりも横浜関連の方が多かったのではないでしょうか。 なお、デジタルハリウッド大学の荻野先生だけでなく、慶応大学竹山研究会の長谷川さんもいらしていて、自分が知る限り街を用いたARGでマネタイズを考えている人がちょうど集まったという印象を受けました。 ■ハマうたプロジェクトについて そう思うのも束の間で講演開始。デジタルサイネージ大学の説明などの後に荻野先生が登場して定義づけを行った後に、ハマうたプロジェクトメンバーによるハマうたプロジェクトについての講演。 色々と説明がありましたが、ハマうたプロジェクトは一言で表すと「横浜の歌ARG」だということがわかりました。ざっくり書くと横浜を題材にした歌×サイネージ=ARG。 話を聞いていて、一番興味が沸いたのはゲーム内容よりも予算捻出方法やPR方法と言ったARGの運転させ方についての部分。個人では必要がない部分なのでオミットしている部分が、徹底的に考えられていました。 ARGの考えに商品型(消費型)という言葉があり、名前の通り何かを買ってもらう(消費してもらう)ことで進めるという手法がある。これにより、自分だけでなくその商品を売っている所もマネタイズ出来る。事実上の経済効果が発生する。 そこの部分を徹底して考えており、そのプレゼンではハッキリと開催日数×1日辺りの目標人数×1人辺りが消費する金額=このゲームによって消費された金額=経済効果という部分が提示されていました。 ではどうすればそれらが可能になるかという話に繋がり、音楽は親しみやすかったり、横浜を地元とするアーティストと手を組むなどなどが提示されていました。 ■事例紹介 まずはデジハリのグーニーズ×ARGの紹介から。聞いた瞬間に”映画面白かった&ピザ美味しかった”という不真面目な意見しか浮かんでこないわけですが、そんな意見が出てくるのもプレイヤー側として参加したからです。 次に、カヤックさん登場。様々な事例紹介の後に本題のARGの事例紹介。 カヤック代表にアキパーム氏が就任!というエイプリルフールARGから始まり、iPhoneのARアプリとして登場したワンピース×ARGに繋がる。 このワンピース×ARG、当時はあまり面白さは感じれなかったのですが、 「iPhoneのみで解決」 「レシートを用いることで店員が知らなくても問題が起きない」 「おにぎりを売りたいのでおにぎりを推した」 などの、全自動を意識やクライアントの意見に応じたりというコンセプトにあたる部分を聞いて納得しました。後にこの仕組みはエヴァンゲリオン×ARGに受け継がれたようです。 ■ARGの何が面白いか 数分の休憩の後、ARGの何が人を引きつけるかという話に。 その1つは謎の存在であると言い、真っ先に事例として挙がったのがSCRAPさんのリアル脱出ゲーム、実際はARGではないのですが謎の存在が必要不可欠で、謎を解いてプレイヤーが快感を得る様子が一番明確なのがこのイベントです。 また、その謎の存在から発展してプレイヤー経験値についても触れられていました。 グーニーズ×ARGでは、一見難しい問題でも1問目を解くためのヒントを用いて2問目が解けると、プレイヤーが徐々に理解できる(経験値が増える)ゲームを目指したとのこと。 ■質問コーナー 質問は全てで3つ。1つは『サイネージを利用して代替現実的なことをしたい』というもの。プレイヤーの行動によりサイネージを変化させて、それがゲームにつながれば面白いが、予算的にも難しいという悩み。 若干どうも出来ない話でしたが、こういう部分からゲームのアイデアに発展していければ面白いと思います。 2つ目は『ARG が単発で終わるのは勿体無い。どう繋げるか、どう続けて行くか。』という、考えさせられる質問でした。これについては色んな意見が飛び交い、一番共感が得られたのが地域に根付かせるという部分が重要であるとの意見。 最初は単発でも、行く行くは街中にあるサイネージを見ていたら面白そうなことやってるから行ってみようぐらいの日常性があってもいいと。 最後に実体験からの『サイネージのARG利用』について。 質問した長谷川さんは、つい先日デジタルサイネージを用いたARGを福岡で行っており、その時に感じたことについてを質問していました。 ・たまチケ研究所での日々 http://blogs.yahoo.co.jp/josh_tamachike 「サイネージを見てもらえない」や、「そもそも一般の方はデジタルサイネージがなんなのかわかってない」などなど、実際は目の前に壁があったとのこと。これついては、「人は動画よりも音で振り向く」とし、「サイネージに超指向性スピーカーを仕込めばいいんじゃないか」とのこと。 超指向性スピーカーは音を拡散せずにごく僅かな一点だけに聞こえるスピーカーのことで、普通に歩いてると音は聞こえてこないのにその前を通るときだけ音が鳴るという仕組み。 などなどの質問が飛び交って、時間が来て今回のサイネージ大学は終了しました。 ■横浜×ARGの今後 横浜は非常に個性豊かな街であり、ゲームの舞台としては最適です。だから横浜ARGというイベントも簡単に開く事ができました。 個人としては、こういう勉強会から意見を吸収して、色んな方と繋がって、自分のキャリアに繋げていきたいところです。 最後に、他の人が何かやるのであれば協力したいです。ついでに協力してくれるのであれば協力してほしいです。 (多分)3月辺りに第五回横浜ARGを開催すべく虎視眈々と話を進めていますので、その際はよろしくお願いします。 以上です。 |