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2011年02月19日(土) 

書名:富士山大噴火が迫っている!
著者:小川 真人
発行所:技術評論社
発行年月日:2009/1/15
ページ:199頁
定価:1580円+ 税

題名だけをみるとちょっとセンセショナルな本かなと思ってしまう。でも中身はすごく常識的に富士山という火山の科学的、歴史的な説明です。地球規模、火山の規模の長さからすると200年間という本の短い期間、噴火のなかった富士山、でもいつ噴火してもおかしくない。噴火のメカニズムを懇切丁寧に判りやすく説明している。また過去の噴火の歴史にもトレースしている。また地震予知、噴火予知についての現状、難しさなども素直に書かれている。科学者として誠実な態度がある。断定できないものを断定するのが今の流行。やっぱり地球的規模の科学を相手にしている人は違うと思う。

災害になるとすぐに起こってもいないことに「恐怖説得」が大流行のこの頃じっくりと著者のつぶやきに耳を傾けて心安らかに過ごしたいもの。

富士山を始め、火山の噴火は悪いことばかりではない。10万年の噴火の繰り返し歳月を経て、いま美しい姿を見せてくれている。急峻な山ばかりではなく丘陵地、平野なども噴火よっている。火山が噴火をしないと、愛鷹山のように急峻な山、谷も深い山になってしまう。

本書より
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「地震や噴火はこんな怖い現象だから、備えておかないとこんなひどい目にあうぞ」という宣伝活動を、悲惨な被害映像を見せたりしながら、手を変え品を変えて続けるのです。このような人々の恐怖をあおって何らかの行動を起こさせる方法、心理学的には「恐怖説得」と呼んでいます。~中略~
恐怖説得はほとんど効果がないばかりかかえって住民をうんざりさせて拒否反応を招きがちな方法と考えられます。


閲覧数2,067 カテゴリ本に出会う コメント0 投稿日時2011/02/19 21:38
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