今朝乗ったタクシーの運転手さんに乗ってすぐこう聞かれたのです。 クライエントさんとの面談にバスで行ってたら遅れそう!……とかけこんだところだったので 「ええ、はい」と答えたのはもちろんですが もしかして、わたしってさぞや慌ただしく見えたのかも!? と思いきや、運転手さん涼しげな声で 「われわれはいつもお乗せしたお客様に、こう尋ねるのですよ」と。 とりあえず、ほっとしたんですが、 う~ん、わたし、聞かれたの、運転手さんが初めてかもしれません。
そしたら、 「この時間(ちなみに乗車したのは午前中)にタクシーを利用される理由って だいたい限られてますからね、急いでるか、大きな荷物か、どこか痛いかでしょう。 バスや電車より数段高いお値段いただいているわけですから ホテル並みにとまではいかないまでも、それに準じたくらいのね、利便性も」 と、運転手さん。
「ことに急いでる、なんてときは失敗できませんからね。 自分勝手に走っちゃって、『間に合いませんでした』じゃ、 高いお金いただいている意味がないでしょう。 だから、乗ったときに、お尋ねするんです」
お客さんがどうして今、必要としているのか、 意識しながらお仕事をするって、たいへんです。 その意識がなかなか続かなかったりとか。 それに、この運転手さん、お客さんの場合、 「急いでるんだ」「つらいんだ」「重いんだ」 って気持ちをきちんと受け止めているんですよね。
そのうえで 乗せて降ろすまで、じゃなくて、そのあとのことを考えてる たしかにそういうタクシーの運転手さん多いような気がします。
そういえば先日、「ううう、『江』が見たいんですぅ」ってべそかきながら乗ったとき 「まあ、大丈夫だと思いますよ」と安全運転でトバしてくださって 「まだ余裕ですね」とニッコリしてくださった、あの方もいい運転手さんでした。
今朝は朝から、カウンセリングの勉強をさせてもらった気分です。 ちなみに、わたしも、この話、ブログのネタにしていいですか? ってちゃんと了承もらってます。
ホテル級接客の運転手さんのタクシーは 早くも初夏の空気を満たした尾上長通りを さわやかに駆け抜けていきました。
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