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2011年07月02日(土) 
書名:エネルギーと原発のウソをすべて話そう
著者:武田 邦彦
発行所:産経新聞出版
発行年月日:2011/6/20
ページ:218頁
定価:1200円+税

こんな疑問を解いてくれます。
電気が足りないから原発?、浜岡原発だけが危ない?、高レベル放射性廃棄物は危険?、福島原発は石棺に?、パチンコはムダづかい?、火力発電で温暖化?、石油がすぐなくなる?、太陽電池は省エネ?、自然エネルギーはエコ?これらは全てウソ。

福島原発の事故が起こってまだ収束の手順すら見えていない時期から再生エネルギー議論が盛ん。福島県人、東北の被災者達は全く蚊帳の外、政府は見捨ててしまった。東京に住んでいる人達も自分たちの影響ばかり気にして自分たちの住む環境ばかり、被災者の人達への興味も薄れてしまった。とんでもない政府、国民。なさけない。
今回の原発事故で少なくとも50年は新しい原発の開発、設置は無理になった。それ再生エネルギーだと張り切っている人が一杯でてきた。原発の最初も同じだった。石油の次は夢のエネルギー原子力の平和利用。原発だと。そこには利権に集まる大企業、政治家が群れて仕掛けていった。
それと同じことが太陽光発電、風力発電、地熱発電、その他で起こってきている。ところがこれらは石油ショック後にニューサンシャイン計画という夢のような計画で多額の費用を費やして開発開始されたもの。40年も前の話。一つの技術が40年経っても経済合理性が出てこない技術は日の目をみない技術だということを先ず認識して置こう。未だに補助金を出さないといけないような技術は使いものにならない。
太陽光発電はさも良さそうに宣伝されているが、薪でお湯は沸かせるが、太陽の光ではお湯はわかない。単位面積当たりのエネルギー量は格段に少ない。したがって太陽光発電は土地が一杯余っている、人口が少ないところでは一つの手段となるが、日本の次のエネルギーだというのは大げさ過ぎる。風力発電の風のエネルギーは電気に変えられて、海、山、平野に吹く風の流れが大幅に変わってしまう。
植物も動物も生態系も変わってしまう。水力発電が環境を大幅に変えるように風力発電でも同様のことが起こる。したがってやっぱり少量のエネルギーとしては利用できても大規模なエネルギーとはならない。地熱発電は全てただで出来る?と思うかも知れないが、今発生している水蒸気だけでタービンを回すのであれば良いが。次のエネルギー源として100万KWの電力を得るためには地中に大量の水を注入して水蒸気を発生させないといけない。(この水をどこからもってくるか)等今、言われている再生可能エネルギーというのは50年後、100年後どうなっているか判らないが、当面期待はできない。単なる頭だけで考える技術だと割り切った方が良い。ではどうすれば良いのか?本書を読んで考えて見て下さい。ドイツは原発をやめた。イタリアも原発をやめた。でもフランスの原発からの電気を購入できる。(これも欺瞞ですね)日本の人口は減少するといえ、500万人程度の人口であれば今騒いでいる再生可能エネルギーでも可能かも知れないが、1億人以上の国の目指すべきところは他にあるのでは?今回の福島原発の事故で多くのことを考えさせてくれます。本書も一助になるのではないかと思います。

本文より
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一度ウソをつけば、そのウソを隠すためにウソの上塗りをしなければならなくなります。その積み重ねの幻想の上で国民は生きることを強いられます。そして、最終的にそのウソを隠しきれなくなったとき、そのツケは国民が払うことになります。このたびの福島原発の事故がまさにそれだったわけです。今後の日本のエネルギー政策についても同様のことが言えます。事実を見て、覚悟を決めてウソを廃し、日本にとっての最善を考えなければなりません。
科学が思想で曲げられるタテマエ社会はもうやめたい
第一章 原発の後始末もウソばかり
第二章 原子力と国際社会のエコと核
第三章 自然エネルギーの幻想と石油のウソ
第四章 もう騙されない福島原発
第五章 忘れられた地震予知の罪
第六章 ウソとタテマエと巨大技術

閲覧数1,455 カテゴリ本に出会う コメント0 投稿日時2011/07/02 23:00
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