M−Bs:7回裏に根元の2点本塁打で逆転したロッテが8回にも荻野貴の2点タイムリーで追加点をあげて最終的に8-5でオリックスを下した。 しかし…序盤の3回にして1-5ながら完全にオリックスに試合の流れを渡し、先発は崩れ、展開によってはワンサイドゲームになってもおかしくなかっただけにそんな試合をモノにできたのは大きかった。 決勝打を打った根元とオリックスに引導を渡すタイムリーで勝敗の行方をほぼ決定的なものにした荻野貴は当然殊勲者ではあるが、先発が崩壊したあと最後まで踏ん張り抜いた中継ぎ抑えが二人の活躍を導き出したともいえるのであり、そこも忘れてはならないだろう。試合の流れが大きく傾いても後続投手陣がそれに怯むことなく最後まで踏ん張り抜いたことで打線がリズムを取り戻したことも十分あり得るからだ。 対照的に甘い球を逃さず打ち込み先発を見事に攻略しながらその後の追加点が奪えずに攻めあぐねたオリックスの方が結果的に攻守とも追い詰められて無惨な逆転負けを喫した。あと一本が出ないことで打線には焦りが出たことだろうし、開き直りも感じられたロッテ打線にじわりじわり追い上げられた投手陣も恐怖感もあって腕が縮こまってしまったのだろう。それが根元の逆転本塁打に繋がり、試合がひっくり返った… 底力をみせた勝者と受け身になったときの脆さを露呈した敗者… そのあたりの違いが象徴的に表れた試合だったといえると思う。 |