突然ですが、2010年12月22日のエントリの続編です。 有給休暇の負債計上と無限繰越について http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=34817 > 「国際会計基準(IFRS)」によると、「年次有給休暇の未消化分」は「企業の負債」として計上される。それゆえ、この会計基準の導入は「有休をとれる雰囲気ではない」という日本の企業風土をかえうる。 > しかしアメリカの「米証券取引委員会(SEC)」は、国際会計基準について報告書を纏め、…早期の適用を見送った。このためか、日本でも金融担当相が突如「2015年からの強制適用は行わない」と発言した。 田村正勝(早稲田大学教授)「[年次有給休暇と国際会計基準]雇用拡大とデフレ解消に有効」『通信文化新報』2013.4.8(ネット上にテキストなし) http://www.tsushin-bunka.co.jp/?m=201304&cat=3 > IFRSでは、…累積型の有給休暇(未取得分を将来繰り越すことができる有給休暇)について、原則として期末から12か月に取得すると推定される有給休暇について引当金が計上される。 > わが国の企業の年休取得率は概して低いことから、有給休暇引当金の計上が多額にのぼり、その分当期利益が圧迫されることになる。 > …IFRSの導入は年休の取得促進のきっかけになる可能性が十分にありそうだ。年休を取り残す理由として最も多いのが「病気や急な用事への備え」であることや代替要員が十分でない現状からすると、100%取得は難しいとしても、“名ばかり有給休暇”を相当日数減らすことはできるのではないだろうか。今後の労使の取り組みに期待したい。 佐々木禎「IFRS(国際会計基準)の導入で年次有給休暇の取得は進むのか」『生活福祉研究』78号, 2011.10, pp.44-64. http://www.myilw.co.jp/life/publication/quartly/pdf…/78_04.pdf 野口由美子(イージフ)「IFRSの有給休暇について誤解と違和感を解く」ITmediaエンタープライズ, 2010.11.30. http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1011/3…ws009.html |