カウンセリングの現場では、不思議なことがわりとよく起こります。なかでもクライエントの方々がカウンセラーの想像を絶する方法で、それはそれは見事な自己変容を遂げること。何が起こったのか、そのメカニズムの桜が教えてくれました。
横浜の開花予想は現段階で3/26ごろ
変化のタイミングは突然やって来る
クライエントの方の変化は突然、およそ教科書に書いてあるような技法だの療法だのとはかけ離れたところで起こります。他の人から見たら、少し型破りかもしれません。だけど、この人だからこその花を、この人にしかできない咲き方で、それはそれは見事に咲かせるのです。わたしのような無能カウンセラーは、ただただそばで「うわあ、すごい」「素晴らしいですね」とびっくりして感動するばかりです。たとえば
今までとまったく違う方面でのキャリアを築く
もちろん最初は、どの方もそれはそれはご苦労なこと、お悩みなことがあったのです。ところが、カウンセリングを自分と向き合う時間として習慣にされて、ある期間を経過すると、契機が訪れて突然何かが変わります。あとは、もう自由自在に進化しまくるのです。
桜は厳冬をリソースにする
昨日、SNSで2017年の開花予想についてつぶやいてから、桜の開花のメカニズムに興味が湧いて読んでいたら、クライエントさんたちの自己変容によく似ていることに気づきました。
あなたは遅咲き?早咲き?
低温での休眠期間がどのくらい必要かという目安の低温要求度は、桜の品種によって異なります。ソメイヨシノの場合、9℃以下で800~1000時間。早咲きの品種は低温要求度が低く早く目覚めるため早く咲き、逆に遅咲きの品種は低温要求度が高いため、開花までほかの桜より時間がかかるのです。いずれの品種でも、低温要求を満たす休眠を十分に得られてはじめて覚醒が訪れます。
桜も休眠中は、どんな刺激を与えてられても成長ははじめません。最適な時期に開花するために、自分の体を寒さとシンクロさせて最適な成長のタイミングの到来に備えるのです。
覚醒のタイミングは必ず訪れる ~ともに寒さを味わう冬は創造的な時間
人の自己変容も桜の開花によく似ています。
寒さを味わう休眠期間にカウンセラーができることは余計な刺激を与えることでなく、そばにいて寒さを一緒に味わうことだけです。けれど、クライエントの方の中では確実に覚醒への準備は始まっています。低温要求度がどのくらいの期間かは、お一人お一人異なりますが、どなたにも必ず覚醒のタイミングは訪れます。
寒さを味わいながら一緒に過ごす冬は、わたしたち生き物にとって、死の時ではありません。むしろ、とても創造的な時間なのです。そんな冬も、もう終盤。季節が移りゆく中で、名残の寒さを楽しみましょう。覚醒の日を夢見て、焦らず、じっくりと。
参考: 視点・論点「春を待つ桜」NHK解説員室 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/236160.html https://n-kishou.com/corp/news-contents/sakura/news2017.html |