ストレスは、血流を悪化させ、自律神経のバランスを乱し、免疫力を低下させます。だから、身体症状が出るのも当たり前ですし、多岐にわたります。今回はお肌への影響をまとめました。
症状はストレスケアのサインです。
健康を損なわないうちに、早めのストレスケアを。
ストレスが原因かもしれないトラブルや症状
乾燥肌・肌荒れ・肌のかゆみ・ニキビ・皮膚むしり症(癖)
ストレスがどうして?
ストレスによって免疫力が低下すると、お肌のバリア機能が弱まります。そのため、紫外線・乾燥・寒さ・暑さなどの刺激への影響を受けやすい敏感肌になります。これが肌トラブルのもと。ターンオーバーのサイクルも乱れるため、治りにくく、ひどくなったりしがちです。男性も女性も、ニキビが増えた、お肌の状態が急に悪くなったときは、ストレス注意報。知らず知らずのうちに、何かがストレッサ―になっていたり、ストレスを溜めているかもしれません。
ピックアップ疾患:皮膚むしり症(癖)
無意識に手や顔の皮膚をむく、かきむしるなど、傷つけることが止められなくなる心の病気です。
罹りやすい人
男女比では、圧倒的に女性が多く、成人の100人に1人は皮膚むしり経験があると言われます。思春期に発症することが多い病気で、一過性で治ることもあれば、大人になってからもストレスを溜めたときくり返す人もいます。
発症の原因の多くは、学校での対人関係、家庭環境、生活面の大きな変化によるストレスなど。思春期は、活動範囲や交友関係が広がりますが、同時に両親の保護から離れ、受けるストレスも多くなる時期だけに「気がついたら癖になっていた」というケースがよくあります。
症状
カサブタや硬くなった皮膚をはがしたりやニキビをつぶしたりがきっかけになることも少なくありません。次第に「皮膚をむしったり、はがしたりしないでいられない」という強迫的な衝動が生まれます。実際、神経症や強迫性精神障害の患者さんによくみられる症状です。
皮膚むしりをくり返すうちに真皮まで届く深い傷になり、激痛を伴うことも。それでも止められません。
本人はかきむしる癖を「恥ずかしい」と思うため、自覚すると服で隠れる部位をかきむしるようになります。さらに、人に会うのがいやで外出しないようになったり、引きこもることもあります。
治療のタイミング
・皮膚を傷つける行為を行う
・行為そのもののことを考える
・行為をしたい、または止めたいと思う
毎日、どれかを行っている場合、早めに精神科・神経科の受診がお薦めです。本人は気づきにくいため、家族や友人の行為や癖に気づいたら、教えてあげることも大切。毎日、行うようになる前に、癖に気づけばカウンセリングでストレスの原因に向き合い、ケアを行うことで、重症化を防げます。
ザ!世界仰天ニュースで紹介されたアンジェラのケース
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/2016…17_02.html