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2017年11月08日(水) 
書名:明治維新という名の洗脳
   150年の呪縛はどう始まったのか?
著者:苫米地 英人(とまべち)
発行所:ビジネス社
発行年月日:2015/10/1
ページ:182頁
定価:1,400円+税

薩長史観ということばがある。明治維新以後が明るくすばらしいもの、それ以前は暗かった。とでもちょっと考えるだけで江戸時代は戦は長い間なかった。でも明治になると戦国時代のように戦が続く。明治・大正・昭和も、平成の世も戦が続いている。当時の人は「御一新」と呼んでいた。それを昭和維新と対比して使うようになったのが薩長史観を作ってきた学者、作家(司馬遼太郎など最たる者)、達が誤った歴史観を垂れ流してきた。

また明治・大正・昭和の歴史など殆どの人がまともに習ってこなかったのでは?大河ドラマ「花神」「竜馬が行く」「徳川慶喜」「功名が辻」「翔ぶが如く」など司馬遼太郎の名作であるが、歴史書ではないということが判らない人が多い。これを歴史として信じ込んでいる人が多い。でも司馬遼太郎一流のフィクションの世界です。でも良く出来ているから楽しむことが出来る。明治維新という美名の下になされた偉業とされるものが実はとんでもないものだったといっている本です。

薩長が幕府を倒さなければ日本は欧米諸国に乗っ取られていた。と言われているが、外国勢力は日本の植民地化など狙っていなかった。そんな魅力があるところではなかった日本ということを知るべし。日本で内戦が起ころうとしたとき外国勢力(特にイギリス)が一番に躍起になって行ったことは銀行の設立(横浜に)を行った。戦争は儲かる。これが明治・大正・昭和に至るまで日本に伝えられた欧米の教訓。明治になって征韓論、ロシア等を意識しだしたか?それは欧米の思惑。日本とは別のものだったでも明治の支配階級は欧米崇拝で操られていた。

長州・薩長の莫大な戦争のための資金はどこから、グラバー商会(維新後すぐに倒産してしまう。戦争が長く続かなかったから)の資金は長州は「撫育資金+一般会計」という制度で運用していた。一般会計は赤字で藩が倒産寸前でも長州の志士たちは京都の町を飲み歩いていた。高杉晋作が軍艦を買ったり、鉄砲大砲のお金は?坂本龍馬の活動資金は(坂本龍馬はグラバー商会の御用聞き程度の仕事をしていた)?グラバー商会のバックには国際金融資本(ロスチャイルド家・メディチ家)がいた。でもグラバー商会は途中ではしごを外された。

薩長史観に浸っている人にはとんでもない話が一杯出てきます。ただ歴史は勝てば官軍からの視点だけではいけないのでこんな本も視点を変えることができると思う。

閲覧数892 カテゴリ本に出会う 投稿日時2017/11/08 17:15
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