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2017年12月23日(土) 
書名:あきない世傳金と銀3 奔流篇
著者:髙田 郁
発行所:角川春樹事務所
発行年月日:2017/2/18
ページ:297頁
定価:580 円+税

この本は大変人気があってなかなか順番(図書館で)が廻ってこない本です。ようやく廻ってきました。前回の内容を思い出すのが大変、一応読書メモを確認して話の筋に入っていくことが出来ました。

大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、十七歳で寡婦となる。四代目の弟の惣次は「幸を娶ることを条件に、五代目を継ぐ」と宣言。果たして幸は如何なる決断を下し、どのように商いとかかわっていくのか。ここからが本編です。惣次の嫁になって、惣次の夢の実現に協力していく幸。つぶれかかっている呉服商「五鈴屋」を立て直し、5年後に「江戸」に店を出すという惣次の夢。これを実現するのは至難の業、でも二人はその無謀な夢に挑戦していく。

商人を卑しい商売と蔑んで見られていた時代。商人の存在意義を説いた石田梅岩の都鄙問答(封建社会の儒教倫理に沿って職能として士農工商それぞれの社会的意義を考え、経済と道徳の一致を説き商人にも流通の役割の価値を見出し、利益を追求することの正当性を強調している)を読む幸、商いの位置づけを探る。惣次は全く興味を示さない。学者の娘の幸、惣次の仲はよりつ戻りつとこれからの二人、「五鈴屋」の不透明さがみえながら物語は進む。次編も楽しみです。


国立国会図書館デジタルコレクション - 日本教育文庫. 心学篇 都鄙問答
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1708833

閲覧数1,002 カテゴリ本に出会う 投稿日時2017/12/23 22:18
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