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2017年12月29日(金) 
書名:もう一つの「幕末史」
   ”裏側”にこそ「本当の歴史」がある
著者:半藤 一利
発行所:三笠書房
発行年月日:2015/6/5
ページ:275頁
定価:1,400 円+税

『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』の著者、先祖は元長岡藩士の半藤一利氏の幕末史です。薩長史観とは別の裏側こそ「本当の歴史」の歴史があると。
この時代を生きた、半藤さんの祖母は、半藤さんが幼い頃、繰り返し、下記のようなことを言っていたそうです。
「明治新政府は泥棒じゃ。無理やり喧嘩をしかけおって、7万4000石を2万4000石に減らして長岡藩を再興させた。恩典などというが、5万石を強奪していったんだ」このように、勝者となった薩長は、徹底的に敗者をやりこめます。政府や軍部などの主要ポストはほぼすべて薩長の人々がおさえたとか。

「尊皇攘夷」は、幕府を倒す“口実”だった――。これは倒幕派も佐幕派も似たり寄ったりで大義名分をどこにおくか?またスローガンが大切。今も電通に踊らさせられていますね。司馬史観に毒されている人には見えてこない幕末を著者の視点でわかりやすく説明されている。

“独自の歴史観”を織り交ぜながら、塗り替えられた「歴史のターニングポイント」を解きながら解説していく。
 ●「短刀一本で“けり”がつくことでごわす」(西郷隆盛)
 ●「桜田門外の変」と「二・二六事件」の共通点とは?
 ●“いかさまの御旗”が鳥羽・伏見に翻る
 ●「みんな敵がいい。そのほうが大事ができる」(勝海舟)
 ●“政略家”桂と“戦略家”高杉
 ●なぜ龍馬はみなに愛され、そして殺されたのか?
興味ある話題が一杯です。なかなかよく考えられている本です。

本書より
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■目次
・第1章 維新には「知られざる真実」がある
     権力闘争による非情の「改革」
・第2章 幕末「心理」戦争
     江戸城無血開城までの「西郷×勝」攻防三カ月
・第3章 自らを「アヒルの水かき」と揶揄した男
    私が勝海舟に惹かれる理由
・第4章 圧倒的薩長軍に抗した“ラストサムライ”
     河井継之助の「不合理を超える」生き方
・第5章 なぜ龍馬はみなに愛され、そして殺されたのか? 
     「独創性のない」偉大なコーディネーターの素顔に迫る
・第6章 「薩長同盟」は“馬関”から始まった
     桂小五郎、高杉晋作と坂本龍馬の「理屈抜きの友情」

閲覧数929 カテゴリ本に出会う 投稿日時2017/12/29 20:51
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