書名:未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること 著者:河合 雅司 発行所:講談社 発行年月日:2018/5/20 ページ:238頁 定価:840円+税 本書は、『未来の年表』の続編である。ベストセラーとなった本の続編。「人口減少カレンダー」だけでは、少子高齢化という巨大なモンスターの全貌をとらえるには限界があった。だから今回は、全く違うアプローチで迫る。 AIで「未来の年表」はこう変わる――#1 河合雅司×井上智洋 http://bunshun.jp/articles/-/5075 AIで「未来の年表」はこう変わる――#2 河合雅司×井上智洋 http://bunshun.jp/articles/-/5076 今度の本は少子高齢化や人口減少が人々の暮らしにどのような形であなたに降りかかってくるかを、実際の生活に即しながら明らかにしている。前著『未来の年表』が年代順というタテ軸を用いて俯瞰したのに対し、本書は起きる出来事を「ヨコ軸」、すなわち面としての広がりをもって眺める。 少子高齢化や人口減少で起きることを、家庭、職場、地域社会といったトピックスに分けてカタログ化すれば、さまざまなシーンを「あなた自身の問題」として具体的に置き換えることができる。そしてそれは、10年後、20年後の日本でうまく立ち回っていくための指針となる。 これから起こってくることを冷静に見つめながら、これからどうしていけばいいのか?考えてみるヒントが隠されている。しかし悲観的にならざるを得ない内容が列記されている。これからの社会の大変さが良くわかる本です。 <目次抜粋> 人口減少カタログ/庄子家の一日に起きたこと 第1部 人口減少カタログ 序 国民の5人に1人が、古希を超えている ◎伴侶に先立たれると、自宅が凶器と化す ◎亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる ◎東京や大阪の繁華街に、「幽霊屋敷」が出現する ◎高級タワマンが、「天空の老人ホーム」に変わる ◎80代が街を闊歩し、窓口・売り場は大混乱する ◎老後資金が貯まらず、「貧乏定年」が増大 ◎オフィスが高年齢化し、若手の労働意欲が下がる ◎親が亡くなると、地方銀行がなくなる ◎若者が減ると、民主主義が崩壊する ◎ネット通販が普及し、商品が届かなくなる ◎オールド・ボーイズ・ネットワークが、定年女子を「再就職難民」にする ほか 第2部 今からあなたにできること 序 「戦略的に縮む」ほど、ポジティブな考えはない 1人で2つ以上の仕事をこなす/家の中をコンパクト化する/年金受給開始年齢を繰り下げ、起業する ほか 怖すぎる未来の年表…「3年後、女性の2人に1人が50歳以上に」 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52268 【話題の本】『未来の年表』の著者が伝えたい人口減少の危機 http://www.sankei.com/life/news/170705/lif1707050043-n1.html 【書評】『未来の年表』(河合雅司) http://maemuki-blog.com/?p=12208 80代しか街を歩いていない風景…これからの日本社会で起きること(河合 雅司) http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56376 |