モーフ操作による表情変化の実装練習用にこれを作ろうと目論んではいるのだが、 如何せん自動車は機関車のそれとはボーン配置とか構造とか違うだろうから そこを理解するだけでもまたひと悶着ありそうな予感が。 そもそも年式古い車だし、資料集めるのも大変そうなのはもう言わずもがな。 模型にしろMMDにしろ、作りたい候補ばっかり溜まっていくくせに それを実行する気力も起きなければ時間も無いと来たもんだ。いやはや。(←言い訳) ・・・で、キャロライン本人の方に話を戻して、トーマスの作中に登場する キャラクターの多くは、モデル実車と比べると原作挿絵・撮影用模型共に造形が 微妙に異なっているというのは既知の事であるが、改めて原作挿絵を見たうえで 実車の事を調べてみると、どうやら他の機関車達の例にもれず、キャロラインも モデル実車とは少しばかり乖離があるようである。 まず、キャロラインのモデルはモリス・オックスフォード社が1920年代に製造した オックスフォード・ブルノーズの1924年式カブリオレ・サルーンタイプである。 四人乗り二つドアで、車体長が短く、屋根が固定されているタイプのやつである。 この車は本来、ヘッドライトの位置がエンジンのフロントグリルの下寄りの 低い位置、それもフロントカウルの前辺りに付けられているのだが、 キャロラインはライトが『目』になっている為か、これの位置がかなり高く、 フロントカウルの最上部から少し下がった位の位置に来ている。 この他にも、タイヤのホイール部分に関して、実車はスポークホイールになって いるのだが、TVシリーズの模型はこれに準拠しているのに対し、挿絵では 自転車やバイクなどのそれに見られるワイヤースポーク(とでも言うのか?)に なっている。このホイールを持ったブルノーズも居るには居るのだが、 当方が調べた限りでは、このホイールのブルノーズは少数派のようである。 んで、これらの外観的特徴は、どちらかと言うと製造年代がこれより少し後の カウリーやフォードのそれに近いように感じる。 これが果たしてオードリー牧師のアレンジによるものなのか、はたまた 似たような車種が多くてごっちゃになってしまったのか、真相は知る由もない。 いずれにせよ、モデルとして作るときにタイヤのホイールを実車と挿絵の どちらに合わせ・・・いや、確実に実車に合わせるだろうな。 だってワイヤースポークとか面倒っつーかそもそも無理だもん。 |