いつも、このシリーズ楽しみにしています。要保存版ですね。今度叩きにいってきます(笑)
山下公園に写真の彫刻があるの、ご存知ですか? 南北に長い山下公園の北西側(大桟橋寄り)の木の下にあります。「ザンギリ」(木村賢太郎作)というタイトルで、右目がZAN、左目がGIRI、口がYOKOHAMAという文字で出来ています。そして「西洋理髪発祥之地」と言う碑があります。 最初に「西洋理髪店」を始めたのは、小倉虎吉という人で、1869年(明治2年)に、居留地148番(今の中華街の中)のアコン宅の階下で、髪結兼業で始めました。断髪令の出る2年前でした。 当然当時は外国人を相手にしていましたが、評判は余り良くなく、「一度来た外人はほとんど来なかった」と記されています。衛生観念の違いが大きかったようです。 あの「civilization」を「文明開化」と訳した福沢諭吉でさえ、遣米使節団(1860年)、第1次遣欧使節団(1862年)に随行して欧米を回った時は、髷を結い、刀を差していたんですから。 明治6年(1873年)に明治天皇が断髪してからは、急激に「ザンギリ頭」が流行、中には女性までがバッサリ黒髪を切り落とし、大論争を巻き起こしたそうです。 「ザンギリ頭」に「袴」、「高下駄」が明治の若者のトップモードで、 ザンギリ頭を叩いてみれば、文明開化の音がする と歌われました。 |