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2009年04月28日(火) 
横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」がきょう4月28日に開幕。9月27日までの153日間、みなとみらい地区を中心にさまざまなイベントが展開される。

一昨年の暮れからこのイベントがどんなものかチェックしてきた私も感慨深いものがある。まだ名前が付く前のたねまるの着ぐるみを見て「こんなのがキャラクターで大丈夫」と思ったが、今では「ゆるキャラ」の人気者になった。

特にこの1年、さまざまな場所で「横浜」が語られるようになった。150周年という節目の年へ向けて、「横浜ってこんなところ」という印象や名物、スポットが出てきた。開国博が近付くにつれて、そのペースも上がり、全国的なメディアでも「横浜」が取り上げられるようになった。

しかし、そこで出たものは場所で言うなら「みなとみらい」「赤レンガ」「マリンタワー」「中華街」などがほとんど。これは「横浜」というより「横浜市中区(一部、西区)」だ。また、横浜というと「海」というイメージを持っている方も多いと思うが、実は横浜18区中、海に面しているのは6区(中、西、神奈川、鶴見、金沢、磯子)だけ。3分の1でしかない。開国博の会場もメインはこのみなとみらい地区だ。

批判を承知で言うならば、みなとみらい周辺は観光地として“作られた横浜”である。このごくごく一部、半径数キロ内のスポットが全国的に「横浜」として認識されてきた。東京で例えるなら「東京」と言っているのに赤坂周辺だけの話をしているようなもの。世間で言う「横浜」が「観光」という面ならば、それで良いと思う。だが、一市民としては「横浜」は観光でなく、生活の場だ。

開港150周年の各種行事は横浜市民が横浜を見つめ直すきっかけとなるものだと思う。自分が住んでいるごく近い範囲にも素晴らしい場所、空間がある。それは観覧車やキレイな夜景ではない、生活空間の中にある横浜だ。私が住む金沢区にも金沢文庫や称名寺、海の公園、金沢八景など見るだけでも楽しめる場所がある。ここも立派な横浜だ。

それだけに世間で語られる「横浜」が本当の横浜のごく一部であるのが残念だ。それは名物でも同じ。横浜出身の有名デュオが「知人に横浜のおみやげをあげるとしたら何をあげる」という問いに「シウマイ」と答えたのを聞いた時は心の底からため息が出た。少なくとも私は横浜みやげにシウマイを買ったことは一度もない。自分の家の近くの和菓子店の名物を買うようにしている。

前述の通り、この開港150周年は横浜市民にとって自分の住む横浜を見つめ直すチャンス。開国博に出向き、「ラ・マシン」の巨大グモを見るのもそれはそれで楽しい。市民ならば、一度会場に行ってほしい。だが、自分の家の半径数キロにもそれに負けないくらいのスポットがあると私は信じている。

ハマっち!でこんなことを書くのは失礼かも知れないが、もう「横浜=海」「横浜=みなとみらい」というイメージからは脱却していい。皮肉にも開国博Y150はそのスタートとなっておかしくない。

閲覧数4,998 カテゴリ横浜開港150周年 コメント2 投稿日時2009/04/28 00:10
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2009/05/05 11:37
    もり・ゆかさん>
    ありがとうございます。
    私は積極的に「行くなら赤レンガや大さん橋に行って」と呼びかけています。
    次項有
  • 2009/05/04 18:56
    ベイサイド市民協催では、開国博Y150のオープニングに「横浜=海」だけでないことをぜひ伝えたいと思い、↓こんなプログラムを実現させました。

    http://bay.yokohama150.jp/news/post_11.php

    ぜひ、お越しください。
    次項有
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