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2010年04月10日(土) 
今日の朝日新聞に出た横浜の新しいロゴマークについての記事。正直言って、ひどい。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=1500…1004100004

これを書いた記者は、どんな取材をされたのでしょうか。たとえば、記事を書く上で、イマジン・ヨコハマのウェブは見なかったのでしょうか。

この「新マーク」の市民投票は、横浜の市民参加によるブランディング事業「イマジン・ヨコハマ」の最終段階のものです。

「イマジン・ヨコハマ」には、私は、まったくのボランティアとして関わっています。でも、ここで学んだこと、気づいたことは大変多く、参加してホントによかったと思います。

イマジン・ヨコハマでは、200人のコアメンバー(参加したいと応募したボランティア)によるキックオフ・ワールドカフェ、パシフィコ横浜での1000人ワールド・カフェに参加した経験を踏まえ、そこに参加した市民が、自ら「つながりインタビュー」「出張ワークショップ」を企画し、より多くの市民の声を「対話」を通じて集めてきました。

http://imagine-yokohama.jp/kickoff.html
http://imagine-yokohama.jp/worldcafe.html

たとえば、イマジン・ヨコハマで行われた「つながりインタビュー」。374ものインタビューが、ウェブに収められています。
http://imagine-yokohama.jp/activity/interview.html

たとえば、「出張ワークショップ」。
http://imagine-yokohama.jp/activity/comm.html

20を超える多様な「出張ワールドカフェ」が行われました。テーマはもちろん、主催した人も、参加者も多様。今も継続して「勝手に」行っているグループもいます。

その他に、Y150の会場でも横浜のイメージについて、たくさんの声は集められました。

そして、それらをまとめて、市の職員も参加しての集約ワークショップが行われました。ここには林市長も参加したそうです。
http://imagine-yokohama.jp/activity/summary-ws.html


そんなたくさんの人が関わったプロセスを経て、プロの力で、ミッションステートメント、スローガン、マーク案が創られたわけです。

単にロゴマークをデザインするのに5600万円をかけたわけではないのです。5600万円の内訳がどのような内容だったか、ちゃんと見たのでしょうか。

そこにどんなプロセスがあり、どんな物語があり、どんな出会いがあり、どんな気づきがあったか。どれだけの市民が横浜の未来を真剣に考えたか。

これは、あくまでも私の推測ですが、今回、博報堂がこのプロジェクトを受託したのは、そこに「ワールドカフェ」を中心としたすばらしいプログラムが用意されたこと、あまりこれまで「市民参加」をしていない人たちを巻き込む仕掛けや魅力があったこと、それを進行する人たち(いわゆるプランニングやファシリテ―ション)が、日本で超一流の方たちだったことが大きいのではないかと思います。

そこには「開港150周年以降の次の横浜をどうしていくか」「362万人の横浜市民とどう向き合っていくか」という主催者である横浜市役所としての課題との合致があったのではないかと思います。

今回は、ワークショップの第一人者である、中野民夫さん、森雅浩さん、ワールドカフェを日本に伝えた香取一昭さんなど、一流のメンバーが進行を務めました。

http://www.be-nature.jp/staff/nakano.php
http://www.be-nature.jp/staff/mori.php
http://world-cafe.net/dialogue.html

でも、そんな人たちが主役ではなく、「イマジン・ヨコハマ」は、常に参加者個人個人が主役だったように思います。
個としてどうかかわるか。個としてどう考えるか。

ボランティアが参加しての「イマジン・ヨコハマ」のプロジェクトはすでに終了しています。
しかし、ここで経験したことや、ここで得たつながりを、主体となって活かしていきたいと考えてている人もたくさんいます。ここでの経験を、自分の職場の活性化に生かそうとしている人、自分の市民活動に生かしている人、そんな人はたくさんここから生まれています。「イマジン・ヨコハマ」で出会った仲間たちと、継続的な対話の場づくりをしようという動きもスタートしました。ほかにも、継続して何かをやろうという人たちは最終のプログラムであった「OST」でたくさん生まれました。
http://imagine-yokohama.jp/activity/313ost.html

そんな市民の思いや活動を応援するのが新聞の役割ではないでしょうか。もちろん批判的な見方は必要だと思います。それが新聞の役割であることもわかります。
しかし新聞の影響力って大きいですよ。特に朝日新聞の力って大きい。だからこそ、ちゃんとした「視座」を持って記事を書くべきではないのでしょうか。



以下は私が書いた、マークの市民投票に関するブログです。
http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=26167

閲覧数5,356 カテゴリ日記 コメント24 投稿日時2010/04/10 14:21
公開範囲外部公開
コメント(24)
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  • 2010/04/25 05:27
    OST・・・
    Onigiriといえば
    Syakeか
    Tarakoです。

    僕はOST終わった後にいろんな人が挨拶にきてくれたのがうれしかったなぁ。
    デビューした人たちが結構いたじゃないですか。

    ああいうのって対話して自分ができることに気がついて始まるんだよね。僕もUDSYのときに実感したな
    次項有
  • 2010/04/23 20:07
    >みゃちゅにょちゅぎょじゅんさん

    この名前どーかとおもいまちゅけど、、、
    ブログ読みました。

    対話の力って、やっぱすごいと思うよ。
    次項有
  • 2010/04/23 20:05
    >流星☆(ながせ)さん

    コメントありがとうございます。
    そうですね。
    できれば、そんないろんな立場の人のことも理解して、で、よりよい選択をしたいと思います。
    次項有
  • 2010/04/23 20:02
    > ootaharaさん

    時間あいちゃいましたが、再度コメントありがとうございます。

    まあ、私が大事だと思うことは、いろんな人がいろんなことに気づいた、すごい場だったってことですね。

    何かに気づいて、何かはじまったり、何か変わったり。

    みゃちゅにょちゅぎょじゅんさんのブログに書かれているようなことも起こったわけで。。
    http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=26605

    前にY150のことで書いたかもしれないですが、「小さい物語」がここでもたくさんはじまったというか綴られたというか。それが一番大事だなあと思います。
    「プライスレス」なんだなー。
    でも、「プライスレス」な体験をたくさんの人に経験してもらおうとすると、すごくお金もかかっちゃうんだと思います。
    そこには、人が介在するから。

    今回の件から得たものは、大きな力や、大きな声や、だれかの意見や、どこかのうわさや、、そんなことではなく、まず、自分で見て、体験して、勉強して、対話して、考えて、、、そういうことをちゃんとおっくうがらずにやらなくちゃな、ってことに改めて気づいたことかなー。

    怒ってばかりいてもしょうがないしね。
    ちょっと、イマジンつながりで、「対話の場」を継続しよう、というアクションを進めています。いろんな条件もあり、まだ、たくさんの人に呼び掛ける、という感じにはならないのですが、これも、積み重ねていきたいなと思います。
    次項有
  • 2010/04/21 15:47
    市民活動に参加してみて、
    どれもこれも全ては見方、切り方、立場の違いで、
    どれもがその人の真実ではあると思うようになりましたが、
    中身を知っているのと知らない。
    ひも付きひも無し。
    初めからアンチである。
    のでは全然意味合いが違うけど、
    関係者以外はあんまり関係ないところでもあって、
    非常に難しいところではありますよね。

    さて、私は連絡が着てすぐに「横浜市のロゴマークA案」に投票しました!
    やっぱハートが溢れている方が良いね!
    次項有
  • 2010/04/14 15:59
    > ootaharaさん

    いくつか誤解があるようです。
    といっても、私はボランティア参加者であり、イマジン・ヨコハマそのもののプロジェクトを企画推進する側ではありませんので、すべてを把握しているわけではありませんが。。

    まず、ワールドカフェは、「カフェ」ではなく、「カフェ的」な雰囲気の中で行われる対話型のワークショップです。
    なので、喫茶店の様に珈琲が出るわけでもありません。1000人ワールドカフェのときは、道志の水はあったっけ。。たいていの方は、自分の飲み物は持参されてました。

    >イマジンヨコハマのメンバーは、横浜ブランドの「ミッションステートメント、スローガン、マーク案がプロによって作られる事」を良しと判断したんですよね?

    もともとのプログラム段階から、そのとりまとめは、最終的には博報堂チームが行うということはわかっていました。莫大な人々の声をどうまとめるのか、具体的な作業についてまでは、把握していませんでしたが、ミッションステートメントには、確かに、私たちが発言したり、集めた言葉が反映されていたと思います。ちょっと、カッコよすぎかなあ、というのは私の印象でしたが。。

    マークの完成は、開国博に間に合わせるものではありませんでした。

    当初の仕様書の段階から、開国博の場も使って、多くの人の意見を吸い上げる、というスケジュールになっていました。なので、開国博にマークが間に合わなかった、というのは大きな誤解です。

    予算、決算の公開ということで言えば、そもそも横浜市の事業のすべてをそのように公開するというルールを作ればよいのでしょうかね。たぶん、情報公開を求めれば、公開していただけるのではないでしょうか。

    5600万円がかかりすぎなのかどうかは、もっと情報がないとわかりませんが、今回行われた様々な展開を考えると、企画費、ワークショップ運営費、制作費、会場費、事務局費、ウェブ制作・運営費、広報費等の項目があると考えられます。

    例えば、メンバーの募集広報、パシフィコで行ったワールドカフェが1000人のものが1回、 NYKで行った200人のものが1回、コアメンバーの研修会が数回、期間中の事務局がtvkのニュースハーバーに設置され、ボランティアメンバーがミーティングをするのにもスペースを使わせていただきましたし、出張ワールドカフェには、事務局スタッフが必ず出かけていました。会場調整や備品類は事務局の手を相当借りました。
    開国博の会場でのつながりインタビューもたくさん行われ、その運営費もかなりかかってると思います。
    3月に日産グローバル本社で行ったOST、集約に係る作業費、ウェブでの展開、で、ミッションステートメントの作成、スローガン、ロゴマークの作成、、、

    積み上げていくと、相当かかるように思います。もちろん、ワールドカフェのお題を決めたり、進行について考えたり、いろんなアイデアもあったし、相当な知的財産がそこで生みだされたと思います。
    さらに、お金に換算できないいろんなことがあったと思います。その費用対効果で言えば、決して無駄な金の使い方ではないように、「私は」思います。

    私が、このブログで言いたかったことは、
    取材もきっちり行われたとも思えず、どんな経緯があったかも書かれぬままに、5600万円、博報堂が受託している事業だから、ってことだけで、ストーリーが描かれたような記事になっていたことが、おかしいんじゃないの、ということなんです。

    新聞は、予備知識のある人もない人も読むわけです。本来、新聞は、いろんなことを知ることができるし、きっと本当のことが書かれているだろうって、みんな思っていると思うのです。

    でも、ホントにそうなの?って。

    ボランティアとして参加したから、ちゃんと書かれてないこの記事おかしいって、そういう気持ちで書いたわけなのです。
    次項有
  • 2010/04/13 11:46
    > スーさん

    そうですね。主体側の「力量」を高めること。
    そんなことも、「対話」の中から探っていきたいですね。
    次項有
  • 2010/04/13 11:19
    スーさん
    今求められているのは、
    こうした新聞報道などを打ち破るだけの「力」を
    取り組み側が持って行くことですね。

    私的には、こういう経験は何度もしていて、
    こういう批判は世の中に多くあるので、それをどう乗り越えるのかの戦略を、
    「活動している側」がもっと意識的にもつことが求められているように思います。

    メディア側の問題ともに、主体側の「力量」をどう高めていくか、そこをみんなで考えるきっかけにできればと思っています。
    次項有
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