こうの史代作の広島の原爆投下後を描いた漫画(双葉社)が原作で、2007年(平成19年)に映画化され、公開されたようです。 「どうして広島に原爆が落ちたのだろう」という弟に、「原爆は、落ちたんじゃなくて、落とされたんよ」といった姉、皆実(みなみ)の言葉が、印象的でした。被爆から10数年経った後に自分が死ぬことを、原爆を投下した人間は喜んでいるのだろうという言葉も、改めて原爆に対する怒り、悲しみを感じます。 原爆から13年後の皆実と彼女を取り巻く広島での物語「夕凪の街」、そして皆実の姪(彼女の弟、旭(あさひ)の娘)、七波が父親を追いかけて広島へ行き、そこで亡くなった祖母や伯母への想いをめぐらせる物語「桜の国」の二つの時代をとおして、広島に投下された原爆の現実を淡々と、印象深く描きます。 平野皆実役の麻生久美子、そして石川七波役の田中麗奈が、うまく二つの時代に生きる女性を演じています。 公式サイト http://www.yunagi-sakura.jp/ DVD(Amazon) http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0012BLS02?ie=UT…B0012BLS02 ★★★★★ |