きょうはある県立高校から声をかけていただき、卒業式へ。2日や3日に開催のところもあり、分散して開催しているのだろうか。この学校の卒業式にはかつて在籍し、今は別の県立高校にいる先生も来賓として参加していた。同日開催ならば実現できないことだ。

先日の日記でも紹介したように、高校時代「卒業生のことば」を担当した私にとって、どんなことばが話されるか注目していた。代表として臨んだのは生徒会長の女子生徒。

「私が在校生に伝えたいことは、粘り強さ、根気強さ、結果よりもプロセスということ」－。進学のための受験、就職試験などを通し、このような力が必要だと実感したという。特に私は最後の「結果よりもプロセス」に心を動かされた。これは私が高校時に言っていた「試行錯誤して得られたものは簡単に崩れない」に近いものがある。物事のゴールに向う際、どのような道のりを辿ってきたか、どんな経験をしたかが重要で、大切なのはその行き先ではないということ。

これを堂々と自分のことばで伝えられていたこの生徒に対し、私は心の中で拍手を送った。このような考えを持った高校生が一人でも多くいることを期待したい。

本筋とは離れるが、卒業生代表も在校生代表もことばを言う際に全員が座っている位置の前方に立っていた。校長やPTA会長が壇上で話しているのに、主役である生徒がなぜ下の段なのか…。これではせっかくの晴れ舞台でも顔がよく見えない。実にもったいないと感じた。何か特別な理由でもあるのだろうか…。

これも余談だが、この学校の3年3組の担任の教諭は、私の高校時代の1年生の担任でもあった。女子ばかりのクラスのようで、笑顔で卒業生を見送っていた。

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