利用者の視点を重視し、ほんとうに役立つウェブが広がることを目的として、高齢者や障害者などをはじめとする多くの人々、多様な環境でも使える(アクセスできる)ウェブをだれもが使えるウェブコンクール実行委員会が表彰します。 この実行委員会の主体はNPO法人(特定非営利活動法人)ハーモニー・アイ。 情報弱者を含むすべての人々が、容易にアクセス可能な「ユニバーサルな情報社会」の実現へむけ、生活者の視点を大切に活動していきます。誰もが情報化社会の恩恵を享受でき、多様な就業の機会を向上させ、生き生きと暮らせる快適な社会へ! 「ハーモニー・アイ」 http://www.harmony-i.org/ このコンクールで注目すべきは、やはり地方公共団体の入選状況でしょう。 企業と違って、生活に必要な情報を求めて、多くの都道府県民、そして市町村民が訪れるサイトです。 で、その結果を見ると・・・ 【銀賞】 ウェブサイト名:広島県府中市公式ホームページ http://www.city.fuchu.hiroshima.jp/ サイト運営者:広島県府中市 サイト制作者:シーコム・ハクホー株式会社 なんと、銀賞に地方公共団体が入っています! そして、・・・ 【入賞】 ウェブサイト名:青森県庁ホームページ http://www.pref.aomori.lg.jp サイト権利者:青森県庁 制作者:青森県庁 ウェブサイト名:大阪府ホームページ http://www.pref.osaka.jp/ サイト権利者:大阪府庁 制作者:大阪府庁 青森県と大阪府が、入賞! しかも、この2つの地方公共団体は自前で制作しているとのこと。 素晴らしい!!! エントリーしないと審査もされませんので、是非、多くの地方公共団体がこの賞を目指してエントリーして欲しいですね。 ちなみに、第一次審査基準は次のとおりです。 これはウェブサイト制作の際の参考になりますね。 一次審査基準 - PC版ウェブサイト(案) Ver.0.1 28項目 65点満点 (2009年10月19日版) ページのHTML(XHTML)が規格及び仕様に則り、文法に従って作成されているか(5.1.a)。 →[配点]Validである場合に[5点] →[審査方法]W3C HTML Validatorでチェックする。 ページ内でPDFで情報提供している場合、理解可能か、あるいは代替情報を提供しているか(5.1.b)。 →[配点]理解可能でなく、代替情報を提供していない場合に[-5点] →[審査方法]PDFについてはPC-Talker及びAdobe Acrobat9でチェック。代替情報については審査基準環境でチェック。 ページ内でFlashによって情報提供している場合、理解、操作可能か、あるいは代替情報を提供しているか(5.1.b)。 →[配点]理解・操作可能でなく、代替情報を提供していない場合に[-5点] →[審査方法]FocusTalkでのチェック。代替情報については審査基準環境でチェック。 ページ内でFlash/PDF以外のマルチメディア等のオブジェクトを用いて情報提供している場合、理解、操作可能か、あるいは代替情報を提供しているか(5.1.b) →[配点]理解・操作可能でなく、代替情報を提供していない場合に[-5点] →[審査方法]審査基準環境でチェックする。 スタイルシートをOFFにしても、ページの内容を理解し、操作が可能か(5.2.b)。 →[配点]理解出来、操作可能である場合に[5点] →[審査方法]審査基準環境(Internet Explorer 7)でチェック。 ページ内の表が適切なマーク付けによって構造化され、理解しやすい形で提供されているか(5.2.c)。 →[配点]構造化が不適切で理解しにくいものである場合[-3点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックし、結果に基づき審査基準環境(HPR 3.01)で審査員の判断でチェック。 ページのタイトルが指定されているか(5.2.e)。 →[配点]指定されている場合[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(head要素内のtitle要素)。 ページ内にフレームが多すぎず、理解しにくい構造になっていないか(5.2.f)。 →[配点]ページ内にフレームが多い、または理解しにくい構造である場合[-5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(フレームが5つ以内、noframesの指定、title属性の指定、scrolling属性が指定されていない)。 フォームなど、すべてのページ内要素(Flashを含む)がキーボードで操作できるか(5.3.a) →[配点]ページ内の操作がすべてキーボードで出来る場合[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする。onclick等のマウス操作前提の属性が指定されていないか。されている場合、操作に問題がないかを審査基準環境(Internet Explorer 7)でチェックする。Flash等のマルチメディアオブジェクトがマウスで操作できる場合、審査基準環境でキーボードによる操作が可能かどうかをチェックする。 ページ内のフォームの入力欄に何を入力すればいいか理解しやすく、操作しやすいか(5.3.b) →[配点]フォームの入力欄への入力内容が理解しづらいか、または操作しにくい場合[-3点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(input/textarea/select要素へのid属性の指定)。入力項目のラベルとコントロールが適切に関連付けられているかを審査基準環境(Internet Explorer 7)で審査員の判断でチェック。 フォームに時間制限がないか。ある場合は事前に理解出来る形で示されているか、代替手段が用意されているかもしくは解除できるか(5.3.c/5.3.d)。 →[配点]いずれも満たさない(ひとつも満たしていない)場合[-5点] →[審査方法]審査基準環境(Internet Explorer 7)でチェック。 ユーザーの操作によって新しいウィンドウを開かないか(5.3.e)。 →[配点]新しいウィンドウを開かない場合[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(a/area要素のtarget属性の有無)。 Ajax、Flash等でページ遷移無しにコンテンツの内容が切り替わるとき、あるいはフォーム等の画面遷移においてユーザーの操作が次のページに引き継がれる場合に、直前の状態に戻すことのできない部分がないか(5.3.i)。 →[配点]直前の状態に戻すことのできない部分がある場合[-5点] →[審査方法]審査基準環境でチェックする。 画像に代替テキストを提供しているか(5.4.a)。 →[配点](すべて)提供している場合[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(img要素のalt属性の有無、スペースだけのalt属性)。 リンク画像等、マウスクリックやキーボード操作でページ遷移などのアクションが生じるオブジェクトには、そのアクションを表すテキストが指定されている(5.4.b)。 →[配点]アクションを表すテキストが指定されている場合[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(a要素内のimg要素、input type= "image"、サーバーサイドイメージマップ)。 色が再現できない環境でページの内容を理解・操作できる(5.5.a)。 →[配点]理解出来る場合[5点] →[審査方法]審査基準環境(Internet Explorer 7)でグレースケール印刷してチェックする。 形や位置に依存した情報提供をしていない(5.5.b)。 →[配点]形や位置に依存した情報提供をしていない[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(del,s,strike要素を使用していないか)。 画像やページのデザインにおいて背景色と前景色に充分なコントラストが確保されているか(5.5.c)。 →[配点]背景色と前景色に充分なコントラストが確保されている(情報がすべて識別できる)場合[5点] →[審査方法]aDesignerでページ全体をロービジョンシミュレーションでチェックする。その際、第一、第二、第三色覚異常についてチェックする。視力についてはデフォルトの0.5、水晶体透過率についてはデフォルトの40才代とする。 文字のサイズ及びフォントを利用者が変更しても情報が理解可能、且つ操作できるか[5.6.a]。 →[配点]情報が理解可能、且つ操作できる場合[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(font-sizeのpx指定、overflow:hiddenの有無)。審査基準環境(Internet Explorer 7)で文字サイズを200%拡大してチェック。 ページを表示した時に自動的にサウンドを再生しないか(5.7.a) →[配点]自動的にサウンドを再生する場合[-5点] →[審査方法]審査基準環境(Internet Explorer 7)で確認する。 早い周期で画面が点滅していないか(5.8.b)。 →[配点]早い周期で画面が点滅している[-3点] →[審査方法]審査基準環境(Internet Explorer 7)で審査員の判断で確認する。 日本語のページでは、中学生の必須単語に含まれない外国語を用いる場合に解説があるか(5.9.b) →[配点]中学生の必須単語に含まれない外国語を用いていて、解説がない[-5点] →[審査方法]審査基準環境で確認する。 日本語のページでは、中学生の必須単語/重要英単語に含まれない外国語を用いる場合に解説があるか(5.9.b) →[配点]中学生の必須単語に含まれない外国語を用いていて、解説がない[-3点] →[審査方法]審査基準環境で審査員が目視によって確認する。単語については書籍「○○(検討中)」掲載の単語を基準とする。 省略語、専門用語、流行語、俗語などの想定する利用者にとって理解しにくいと考えられる用語に解説があるか(5.9.c)。 →[配点]対象の用語に解説がない[-3点] →[審査方法]審査基準環境で審査員が審査員の判断で確認する。 小中学校で学習する漢字以外の漢字、読みの難しいと考えられる言葉(固有名詞など)を用いるとき、初めて記載されるときに読みを明示しているか(5.9.d)。 →[配点]対象の用語に読みがない[-3点] →[審査方法]審査基準環境で審査員が審査員の判断で確認する。 視覚表現のために単語の途中にスペース又は改行を入れていないか。(5.9.e)。 →[配点]視覚表現のために単語の途中にスペース又は改行を入れていない[5点] →[審査方法]Web Inspector 5.11でチェックする(表組み中の一文字おきのbr要素、単語における1文字おきの空白)。 みんなの声で選ぼう! だれもが使えるウェブコンクール http://daremoga.jp/index.html |