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2010年08月04日(水) 
米国空軍が所有・運営しているGPS。
よくGISと勘違いされますが、GISは(Geographic Information System)の略で、地理情報システムと訳されています。
これに対し、GPSはGlobal Positioning Systemの略で、上空にある衛星からの信号を受け取り、現在位置を知ったり、GPSが発信する時刻の信号により、金融取引を同期させることができるシステムです。
現在約30基の衛星が地球の周りを回っていて、そのうちの数個の衛星からの信号が受信できると、精確な位置の把握ができます。
米国はこれにより、軍事的には、ミサイルを標的に精確に命中させることができます。


こういった米国の優位に対抗するため、中国が『北斗』(Beidou)システムを計画中で、既に4基の衛星を打ち上げており、今回5基目となる衛星の打ち上げに成功したようです。

GPSに対抗:中国が5基目の測位衛星打ち上げに成功 | WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/201008/2010080422.html



WIRED VISIONの記事にもありますように、この他、EUが計画する『ガリレオ』、そしてロシアの推進する『GLONASS』があります。
いずれもうまくいっていないようですが、今後どうなるのでしょうか。
EUのガリレオは有償にしようとしているようですが、難しそうです。ロシアにいたっては、使い物にならない衛星がたくさんあるようで、宇宙のゴミ状態ですね。

さて、日本はというと、GPSの補完のために準天頂衛星システムの構築を目指し、地理空間情報活用推進基本法が 平成19年5月30日に公布され、同年8月29日に施行されています。
しかし、経済危機の影響で、打ち上げられる衛星は当初予定の3基から1基へと減らされ、その1基もトラブルで打ち上げ延期の状態です。
そして、1基打ち上げても、1基からだけの信号では位置確定がしにくいため、結局、米国のGPSに、おんぶにだっこの体制なんですよね。

閲覧数2,130 カテゴリGIS&地図関連情報 投稿日時2010/08/04 23:18
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