余計なことですが、おついでに知っていて欲しいなと思い簡単に「箏=こと」を紹介させていただきます。 「和楽器・箏」は、645年、大化の改新とともに中国から輸入された楽器の一つで、その後日本人の手によって改善・改良され現在にいたっている、日本だけの伝統楽器・箏で、なかなか苦労の多い歴史の年月を過ごし現在に至っています。 (当初の楽器は奈良東大寺正倉院に保存されていますのでご覧になれます) 勿論、中国・韓国のものとは、楽器も演奏方法も全然違います。 そして一般的に書かれる「琴」とも違います。 「箏」と書き「こと」と呼びます。 第2次大戦後、当用漢字制限で一時この字がなくなり便宜上「琴」を使用したのが継続していますが、専門家たちは正確に「箏(そう)のこと」「琴(きん)のこと」と呼び、楽器を区別をしています。 因みに・・・ 一般的「箏」には13本の絃があり、13本個々に〈柱〉を立て、爪をはめて弾きます。 「琴」のつく楽器は簡単に大別して「一絃琴;三絃琴」とか、「大正琴」とか、洋物ではスチールギターとかで、〈柱〉を立てずに「勘所」を指で押さえて弾く楽器です。 ・勘所=絃の一定の場所を押さえて弾けば一定の音が出る、そのつぼの称、おさえどころ.(広辞苑より) 良く[大正琴]と間違えられますが、大きさも音色もすべて完全に違う赤の他人なのです。 というようなことなので、以後お見知りおきを! な~んて、失礼致しました。 scarlet |