『ララピポ』という暗号のようなタイトルは、 最後の最後に出てくるまで、 まったく意味がわかりませんでした。 負け組と言われる社会の落ちこぼれのような登場人物を これでもかと集めてストーリー展開しています。 それぞれの短編集のような物語が、つながっていて、 最近読んだ伊坂さんの『チルドレン』のように それぞれの主人公はかわります。 (こういう構成の小説って、割と多いですよね。) 伊良部シリーズのような爽快さはありませんが、 登場人物の心理描写は、さすがにうまいです。 ほとんど一気に読んでしまったのですが、 途中、通勤電車の中でも読みました。 電車の中では(特に女性が隣に座っていると)、 読みにくい描写がたくさん出てきて困りました。 (ホントは困っていない?(..;)↑) いずれにしても、奥田さんの作品は、自分がつらいとき 読むと元気になるのではないかと思います。 ★★★★☆ |