『EUREKA』(ユリイカ)

九州で起きたバスジャック事件によって、心に深い傷を負った運転手の沢井真（役所広司）、中学生の田村直樹（宮崎将）と小学生の田村梢（宮崎あおい）の兄妹が、人生の再生をかけた旅に出る物語。

心理的なショックを受けた人々の心理状態がうまく表現されています。
今ではPTSD（Post-traumatic stress disorder）として、悲惨が事故の後には被害者の精神的ケアが話題になりますが、昔はあまり理解されていなかったと思います。
そんな中、立ち上がるべく旅行に二人を連れて行く沢井と、学校に行けなくなった兄妹の微妙な関係が静かに描かれていて、とても興味深い作品です。

青山真治監督の作品で、カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞・エキュメニック賞を受賞しています。

『Helpless』
http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=6620
に続く青山真治監督“北九州サーガ”の第二作で、
後の作品『サッド ヴァケイション』(SAD VACATION)
http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=6444
が、第三作となります。

宮崎あおいはこの『EUREKA』と『サッド ヴァケイション』(SAD VACATION)で田村梢役として出演しています。

3時間37分の長編です。昨夜21時過ぎに観始めたのですが、
終わるのが夜中の1時近くになってしまいました。

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★★★★☆