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2009年11月26日(木) 
箏(「こと」と読みます)の音が何時でも耳に入るよう、誰でも自由に好きな曲を弾いて楽しめるよう、かれこれ40年! その思いを抱いて一人歩き続けています。

以前は一応箏弾きの仕事として演奏会・レコーディング・放送・歌手の伴奏・公式行催事・イベント・海外などいろいろな場所でいろいろな曲をいろいろな楽器にも入り弾かせていただきましたが、今は年相応に活動内容縮小し、それでも箏が弾けるところへお呼びとあれば何処へでも飛んで行き、先方の会の趣旨やその場所に合わせてジャンルを問わず選曲をして聞いていただいています。

箏って本当に斜陽楽器であり、世間一般の認識度が希薄な楽器だということを、小学校を始め行く先々で思い知らされて淋しく残念に思っています。

何で〈変に〉特別扱いされるの? 
何で誰でも気楽に弾いてはいけないの?
・・・皆が納得できる理由は歴史に沿って解説しないと一言で伝達するのは難しいと私は思っておりますが、一般の方々に特殊扱いされている段階からなかなか脱皮できない現状も、歪曲化された常識が蔓延り、それを鵜呑みにしている一般の方々の理解度・認知度が少ないからだと思っています。

一言で、箏と言う楽器を愛し好きになって活用して下さる方が増えて欲しいのです。ものすごく可能性を秘めた優れた楽器なのですから。

伝統芸術?派閥?流派?格式?嗜み?お作法? そして見栄?・・・それはそれ、横に置いておいて、楽器・音色が好きなら遠慮なくジャンジャン弾いて欲しいですね。

でもサルまねはダメ!やはり本物を!良い演奏を! 
私は未熟者。まだまだ勉強中なので希望として心がけていることは、
曲を伝えるには奏者の心を披露しなくては共感を得る音楽は提供できない。特に福祉関係などに使うときは安易に済まさず、音楽性のある内容のものを心をこめて披露して欲しいと願っています。

私の箏に対する意図はなかなか皆さまに理解されにくいしお伝えできないので、毎度自分の能力のなさを知りジレンマに陥ります。

まだまだ前途多難。
1400年からの伝統を持った日本だけの重要な楽器・箏。
その箏が、気楽に誰でも弾いて楽しめる楽器であってほしいという私の思いを、世の中に問い、正し、伝え、活躍、活動して下さる仲間が一人でも表れて、この想いを代弁し活躍してくださらないかと待っているのですが・・・

誰か~ scarlet


閲覧数3,239 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2009/11/26 17:46
公開範囲外部公開
コメント(6)
時系列表示返信表示日付順
  • 2009/11/26 19:26
    わたしは明日国立劇場で行われる、
    琴古流尺八の竹友社演奏会で、
    たっぷりと筝の演奏を聴いてきます。
    箏の音って善いですよねー。
    次項有
  • 2009/11/26 20:53
    sa-yaさん
    こんにちわっ。
    ヒルサイドのステージで箏を奏でていらしたscarletさんはすごくかっこよかったのを覚えています。
    最近「ちはやふる」というかるたを題材にしたマンガがすごくウケているらしいですが、そういう風にふとした時に良さが見直される時って必ず来ると思いますよ。
    次項有
  • 2009/11/26 23:14
    鉛筆scarletさん
    > sa-yaさん
    メール有難う!

    「ちはやぶる神代も聞かず竜田川
       からくれないに水くぐるとは」在原業平

    そのマンガは、この歌を題材にしてあるのですか?
    百人一首からか、それとも落語話の下世話なこじつけ話のほうか・・・世情に疎いので・・・興味ありです。

    毎度アホみたいに一つ事だけに執着していますので平穏無事には過ごせませんの。
    でも一人でも応援して下さる方があると思うと、新たにまたファイトが湧きます。
    若い人たちがどんどん活躍して下さることを期待してます。

    本当に応援くださって有難う!感謝!します。
    今後とも宜しくお願いします。scarlet
    次項有
  • 2009/11/29 00:05
    鉛筆scarletさん
    > 西森 直紀さん
    コメント有難うございます。ご質問にお答えします。

    ・箏だけが持つ独特の音色がお気に召して嬉しいですね。
    ・この箏の音を一つの音楽の中に生かして演奏できたら素晴らしいと思っているのですが・・・私は学生時代、勉学中は授業でさせられていましたが悲しいかな凡人、その域から外れたらトント不調法。
    誰か素敵な音楽を作曲してくださらないかな~といつも考えています。
    どうぞ宜しく。

    *箏と琴の違い
    ・箏は1本ずつ絃の下に柱(じ、と読みます。ギターやバイオリンなど絃楽器ののフレットと同じ役目です)を立て、弾く指、親指・人差し指・中指の3本の指先に爪をはめて弾きます。
    「こと」と読みます。
    ・琴は柱を立てず、つぼ(音程の勘所)を押さえて弾きます。例えば、和楽器では一絃琴・ニ絃琴など。その他大正琴、スチールギターなど。
    ・本来は、箏(そう)のこと。琴(きん)のこと。と区別します。
    ・当用漢字から箏の字が外されて使用できなくなってから、便宜上「琴」が使われ現在に至るですが、専門家たちは正確に区別をし、一般的にも認知して頂くよう現在勉強した者たちは皆で訂正(?)修正(?)中です。

    *私は天才でも名人でもありませんが、以前は弾くことを仕事にしておりましたが現在は縮小しております。
    しかし、一人でも多くの方々に箏の音を聞いていただき知っていただくために、弾けるところへは何処えでも出向き弾いています。
    私のスケジュール表は定期演奏を主に書いておりますが、ご覧くださればいつどこで弾いているかお分かりになると思いますので、おついでがありましたらお立ち寄りください。

    今後とも、箏の音もじっくりあじわってみてください。有難う!
    scarlet
    次項有
  • 2009/11/29 07:40
    sa-yaさん
    > scarletさん

    ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス) (コミック)
    http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000003555

    正確には「小倉百人一首競技かるた」ですね。
    本質を知って、そして伝える。それだけのことですが、「伝える」の方法と媒体が問われているのかと、つくづく思わされます。
    次項有
  • 2009/11/29 11:20
    鉛筆scarletさん
    > sa-yaさん

    そうそう、小倉百人一首です。ご指摘ありがとう。
    どうも粗忽者は自分だけ分かっていて、伝達方法が欠け何時も「何か」忘れます。
    これからも宜しくご判読、ご指摘お願いします。

    ところで、いまも百人一首の上の句を読み、下の句を探し拾うという、いわゆるカルタ遊びは流行っていますか?
    箏と同じに1年1回お正月にTVで拝見するぐらいかしら?あとは噂も耳に入りませんのよ。

    またまた古い話ですが、私が小学校頃より世間と同じに我が家でもこのカルタ遊びは盛んで、特にお正月は親類縁者が集まり競争をしたものです。私も勝ってご褒美が欲しいため必死に100首暗記をしましたが、とうの昔に何処かえ総て置き忘れ少しも残っておりませんが、小倉百人一首と言うと懐かしい思い出があります。

    またまた余談、ごめんなさい。
    でも新鮮な年代のご意見が私には大変貴重なので、今後ともお厭いなく宜しくおねがします。
    scarlet


    次項有
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