わたしは明日国立劇場で行われる、
琴古流尺八の竹友社演奏会で、
たっぷりと筝の演奏を聴いてきます。
箏の音って善いですよねー。
箏(「こと」と読みます)の音が何時でも耳に入るよう、誰でも自由に好きな曲を弾いて楽しめるよう、かれこれ40年! その思いを抱いて一人歩き続けています。 以前は一応箏弾きの仕事として演奏会・レコーディング・放送・歌手の伴奏・公式行催事・イベント・海外などいろいろな場所でいろいろな曲をいろいろな楽器にも入り弾かせていただきましたが、今は年相応に活動内容縮小し、それでも箏が弾けるところへお呼びとあれば何処へでも飛んで行き、先方の会の趣旨やその場所に合わせてジャンルを問わず選曲をして聞いていただいています。 箏って本当に斜陽楽器であり、世間一般の認識度が希薄な楽器だということを、小学校を始め行く先々で思い知らされて淋しく残念に思っています。 何で〈変に〉特別扱いされるの? 何で誰でも気楽に弾いてはいけないの? ・・・皆が納得できる理由は歴史に沿って解説しないと一言で伝達するのは難しいと私は思っておりますが、一般の方々に特殊扱いされている段階からなかなか脱皮できない現状も、歪曲化された常識が蔓延り、それを鵜呑みにしている一般の方々の理解度・認知度が少ないからだと思っています。 一言で、箏と言う楽器を愛し好きになって活用して下さる方が増えて欲しいのです。ものすごく可能性を秘めた優れた楽器なのですから。 伝統芸術?派閥?流派?格式?嗜み?お作法? そして見栄?・・・それはそれ、横に置いておいて、楽器・音色が好きなら遠慮なくジャンジャン弾いて欲しいですね。 でもサルまねはダメ!やはり本物を!良い演奏を! 私は未熟者。まだまだ勉強中なので希望として心がけていることは、 曲を伝えるには奏者の心を披露しなくては共感を得る音楽は提供できない。特に福祉関係などに使うときは安易に済まさず、音楽性のある内容のものを心をこめて披露して欲しいと願っています。 私の箏に対する意図はなかなか皆さまに理解されにくいしお伝えできないので、毎度自分の能力のなさを知りジレンマに陥ります。 まだまだ前途多難。 1400年からの伝統を持った日本だけの重要な楽器・箏。 その箏が、気楽に誰でも弾いて楽しめる楽器であってほしいという私の思いを、世の中に問い、正し、伝え、活躍、活動して下さる仲間が一人でも表れて、この想いを代弁し活躍してくださらないかと待っているのですが・・・ 誰か~ scarlet |