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2010年10月15日(金) 
10/26(火)18時半より、横浜ストリームプロジェクトのシンポジウムを行います。
現在、横浜市は 「横浜市情報化の基本方針」への意見募集を行っています。
シンポジウムではガバメント2.0、オープン社会、地域情報化などのキーワードで活躍している研究者や実践者を招いたゲストトークと、公開ブレストを行います。

関心がある方は、ぜひご参加ください。USTREAMとtvkヨコハマネットTVでの生中継も実施する予定です。

_______________________________
「横浜ストリーム」シンポジウム

◇豊かなつながりを育むために〜みんなで考える横浜の地域情報化
日時  -- 2010年10月26日(火)  18:30~21:00 
会場  -- Applause アプローズ(横浜メディア・ビジネスセンター、中区太田町2-23)
http://applause-tvk.com/access.html
参加費  -- 無料
定員  -- 100名
主催  -- 横浜地域情報化推進協議会 http://yokohamastream.jp
共催  -- 横浜市共創推進事業本部(申請中)

▲プログラム▼
横浜地域情報化推進協議会が進める「横浜ストリーム」事業では、市民の情報発信の場や発信のしかたを学ぶ機会づくりを行っています。今回のシンポジウムでは、2010年9月末に横浜市が提示した「横浜市情報化の基本方針(素案)」について、地域情報化における市民の真のニーズを探るとともに、そのニーズを満たすためのアイデアやノウハウを含めた意見を集めることを目的としています。ソーシャルメディアに様々な形で携わるゲストが、横浜市を含む全国各地および海外の事例を紹介し、参加者と共に、地域の情報化について意見公開する「公開プレスト」を実施します。また、シンポジウムに出席した参加者の意見だけでなく、twitterやUstreamなどのソーシャルメディアを活用し、幅広く意見を集めます。集めた意見はパブリックコメントとして横浜市へ提出し、2010年12月に策定する基本方針への反映を目指します。

参考) 横浜市情報化の基本方針(素案)
http://www.city.yokohama.jp/me/somu/it/ecity/kihonh…tonly.html

▽ゲストトーク
インターネットサービスの企画、開発、運用に携わる岡本真さん、情報化社会を中心に研究を行う「国際大学GLOCOM」の講師を務める庄司昌彦さん、子育て支援NPO団体の運営に携わる東恵子さんに地域の情報についての話題を提供していただきます。

話題提供-1
「横浜から考えるオープンガバメント」~ガバメント2.0の横浜モデルを探る~
・岡本真さん(アカデミック・リソース・ガイド(株))
http://twitter.com/arg

話題提供-2
「地域情報化とオープン社会」 ~つながりの再構築と社会を変える力について~
・庄司昌彦さん(国際大学GLOCOM講師/主任研究員、IT戦略本部電子行政タスクフォースメンバー)
http://twitter.com/mshouji

話題提供-3
「当事者発信の情報がつなぐ市民と行政」〜横浜の子育て支援情報編集の現場から〜
・東恵子さん(NPO法人 シャーロック・ホームズ事務局長、子育て支援情報メールマガジン編集長)
http://sherlock.jp/index.html

▽「横浜市情報化の基本方針(素案)」の紹介 
横浜市が提示した基本方針の概要と、パブリックコメント募集についての説明を行います。参加者のみなさんにパプリックコメント用のワークシートを配布し、意見をいただきます。
・横浜市総務局IT活用推進部IT活用推進課
http://www.city.yokohama.jp/me/somu/it/ecity/kihonhoushin/

▽公開ブレスト:
「豊かなつながりを育むために〜大都市・横浜に必要な情報化とは?」
ネット上も含む参加者の意見を発表しあい、地域情報化のニーズやあるべき姿などを探ります。

▽横浜の地域情報化と横浜ストリーム
「横浜ストリーム事業」など、横浜での地域情報化の取り組みを紹介し、地域情報化や市民の情報発信の意義とはなにかを再確認します。
・横浜地域情報化推進協議会事務局

――――――――――――――――――――――――――――
本件に関するお問い合わせ先
横浜地域情報化推進協議会事務局:シンポジウム担当
(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ内、担当:梅津)
Tel.045-252-0240 Fax.020-4666-6061 E-mail.ystream@yokohamalab.jp

閲覧数5,285 カテゴリ日記 コメント1 投稿日時2010/10/15 14:13
公開範囲外部公開
コメント(1)
時系列表示返信表示日付順
  • 2010/10/26 09:35
    ちきさん
    パブコメ用に書きました。長文ですが、ご参考に。

    ====================

    横浜市の情報化計画に関する意見

    横浜市が9月末に公表した「横浜市情報化の基本方針」を読んで、「何とまあ時代遅れなことを」と思ってしまいました。
     横浜市だけではなく、日本人の大半が、「情報化」=コンピュータやインターネットを使うこと・・・と思い込んでいて、そのことが目的化してしまっています。
     情報化は目的ではないのです。
     私たちの暮らしを良くするために、情報や情報機器を上手に使うことが、求められているのです。そして、主人公は人間です。横浜市の情報化の主人公は横浜市民です。

     私は、新聞社のデジタル部門で10年余働きました。産業技術総合研究所の情報処理技術部門の研究評価委員を約10年務めていました。日本のIT関係者のフォーラムである「日経デジタルコア」の代表幹事を10年間やってきました。
     そういう知見から、下記の意見を述べたいと思います。

    ********************

    情報化とは何か?

     情報化とは、コンピュータやネットワークを使うことではない。情報を上手に利用できるようにすることで、コンピュータやネットワークなしでも実現できるが、あったほうが効果が大きくなる部分はある。
     情報化には二つの方向性がある。一つは効率化して、コストを下げる効果。もう一つは、情報を活用することで、組織が元気になるなど、活力が増す=「増力化」・・・という方向で、日本では、前者ばかりが注目されるが、大局的に見れば、後者の方が、社会的効用は大きい。
     情報化は、情報を速く、正確に伝達することで、行動の連鎖をスピーディーに行うことというのが一般的なものだ。しかし、後述する「ヒトの情報化」では、情報を受け取ったヒトの判断力、理解力で効果が左右される。そこで「ヒトを鍛える」ことが重要になってくる。
     ただ、「増力化」では、効果の測定を客観的にやることが難しいケースが多く、しっかりした価値観を持った上で進めることが肝要だ。

    モノの情報化」「コトの情報化」「ヒトの情報化」

     情報化の対象として、「モノの情報化」「コトの情報化」「ヒトの情報化」がある。
    モノの情報化は、生産管理など、物体のハンドリングを情報化によって効率化すること。
    コトの情報化は、映像など、現象を撮影、伝送、放映するなど、現象のハンドリングに関係することだ。
    ヒトの情報化は、人間が情報を受け取って、それを自身の行動に活かすことだ。
    モノやコトの情報化は、設計通りの効果が期待できるが、ヒトの情報化は、日地の能力に依存する度合いが高く、失敗する場合もあるが、予想外の大きな効果を生むことがある。
     自治体の情報化では、「ヒトの情報化」・・・すなわち市民力の向上を上手に設計することで、大きな成果が生まれる。

    L字型産業としての情報産業

     情報産業といわれるものには、コンピュータなどの情報処理機械、そのソフトウエア、情報処理サービス業、通信事業、通信機械製造業、新聞・テレビ・書籍などのコンテンツ制作業などというものがある。しかし、それだけではない。自動車製造業、電気機械製造強、各種のサービス業、農業や漁業、医療や福祉まで、あらゆる産業に情報化の要素を加えることで、効率化や増力化ができる。
     行政においても、あらゆる部門で情報化の効果を期待できる。

    目標のない情報化は無意味

     前述のように、情報化を目的化することは、「情報マニア」を増やしたり、情報機器などに無駄な投資をすることにしかならない。
     「何を目的として、情報技術を手段として使うか」という組み立てが大事だ。
     
     横浜市は2006年に横浜市基本構想(長期ビジョン)を策定している。
     柱になっているのは、「市民力と創造力により新しい「横浜らしさ」を生み出す都市」ということだ。

    (1) 市民力(市民の活力と知恵の結集) の項には「市民一人ひとりが広い視野と責任感を持って自発的に地域や社会活動に参画し、知恵と行動を結集することにより、生き生きと暮らせる都市の魅力と活力をつくりあげていきます」という記述があり、
    (2) 創造力(地域の魅力と創造性の発揮) の項には、「世界の中の横浜としての役割を担っていくために、横浜ならではの魅力「横浜らしさ」を、誇りを持って世界に発信します」という記述がある。
      この「市民力」も「創造力」も情報化によってサポートされてこそ、大きく花開いていく・・・そういう視点が、「情報化の基本方針」には欠けている。


    アクティブ・シティズンの育成

     横浜のSNS「ハマっち!」の運営会社であるシンフォシティが考えていることは、「横浜をアクティブ・シティズンによって支えられる都市にしたい」ということだ。
     それは、「広い視野と責任感を持って自発的に地域や社会活動に参画し、知恵と行動を結集する」という基本構想の記述に一致する。
     地域にある問題を提示し、議論し、解決策をまとめ、自身が行動に参加する・・・そういう道具としてSNSを活用したいと考えている。

     横浜市民のだれもが、「広い視野と責任感を持って自発的に地域や社会活動に参画し、知恵と行動を結集する」ということにはならない。しかし、そうした市民(アクティブ・シティズン)が数多く存在し、それぞれの地域でリーダーシップを発揮することで、都市の活力は大きく向上する。

    最適行動をサポートする

     生活にしても仕事にしても、生きることのすべてが、行動であり選択だ。
    情報が豊富にあり、それが適時、的確に、必要としている人に届けられることで、それぞれの人の行動の的確性が向上する。
     もう一つは、人が人を知ることだ。
    人間は一人では生きていけない。協力する相手はだれか、その人はどういう性格で、どういう能力を持っているか・・・それを各市民が幅広く知ることで、多様な「協働」を組織できる。
     その道具として、SNSそのほかの情報ツールをうまく活用することが必要だ。

     以上のような観点から、「情報化の基本方針」を全面的に見直すべきと考える。

                  (2010/10/26 文責:坪田知己=(株)シンフォシティ取締役)
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