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2007年08月29日(水) 
かつて大蔵省の国際金融担当として活躍された、榊原英資さんが書いた「幼児化する日本社会/拝金主義と反知性主義」を読みました。

第1章 子供の世界は大人の鏡
第2章 家族の変質
第3章 教育の混乱
第4章 企業倫理の崩壊
第5章 マスメディアの堕落
第6章 規制緩和と地方分権の落とし穴
第7章 地方の瓦解
第8章 ポスト産業資本と新しいコミュニティ
付 章 二分割思考は知的退行

バブル崩壊から現在まで、日本社会が一生懸命模索してきたものの、「何か変になってるんじゃないか?」と思う社会現象のほとんどにについて論じられていて、面白い。なかなかタイムリーな出版だ。

特に「教育」「マスメディア」「地方」などは緊急課題で、彼の言うことに共感できる。

最後の付章(「二分割思考は知的退行」)で紹介している、脳神経内科の金澤一郎先生(氏の友人)の「脳を活性化するための三つのアドバイス」も面白い。
それは、
1.「解答は必ずしもない」と知ること。
2.「常識を疑え」
3.「部分的なもので全体を測るな」
だそうです。

確かに、特にマスメディアで「二分割思考」が蔓延しているように思います。

閲覧数6,501 カテゴリ日記 コメント1 投稿日時2007/08/29 09:15
公開範囲外部公開
コメント(1)
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  • 2007/08/29 14:10
    少し追加します。
    氏は、こう書いています。

    「ものごとはいろいろな角度から光を当てれば、違った姿が見えてくるものです。世のなかのできごとを一方的に白だ黒だと決めつけて、黒を痛めつけたり、単純な犯人探しをする--こうした二分割的発想は思考の退化であり、人間の幼児化です。日本社会にこのような退行現象が起きていることに、私たちは本当に気がついているのでしょうか。」
    次項有
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