インターネットを使えば、誰でも手軽に「ライブ配信」ができる時代になりましたね。
パソコンとWebカメラがあれば、伝えたいことを、世界にライブ配信することができるなんて!
10月19日、横浜中央市場のお祭りでは、
ハマッち!市場コミュ・チームが、「YCMB~みんなでつくる市場放送局」を1週間で立ち上げ、インターネット生中継を実施しました。そしたら、なんと予想をはるかに超えて、5時間で延べ5000以上のアクセスがありました。市場の人々をはじめ、みんな大喜び!
大阪や遠く地球の反対側のブラジルからも、チャットによる参加があったんです。
http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=9088
ここで活躍したのが、「スティッカム」という無料ライブ配信のシステムです。
せっかくなので、すこし説明しておきたいと思います。
「スティッカム」は、
個人が遊べる「ライブ配信」(無料)の道具で、生中継を見逃しても録画を見ることができます。
http://www.stickam.jp/
「スカイプ」というのもありますが、
ネットを使ったTV電話(無料)で、9人まで同時に会話やチャットすることができ、TV電話会議などにも使われ、一般電話に接続(有料)することもできます。
http://www.skype.com/intl/ja/getconnected/
( 横浜中央市場からのライブ中継の画面。レポーターはハマッち!YUMIKOさん。市場の西山理事長も、地球の反対側ブラジルの若者と映像とチャットで国際親善!)
もともと「スティッカム」というのは、アメリカで開発されて、日本に渡ってきてまだ2年です。
日本の登録ユーザー数=8万人。サーバーはアメリカにあります。
●基本設計が、「個人間のコミュニケーション・ツール」なので、いわば原点が「TV電話チャット」(複数の人と話せる)なのですね。基本的な使い方は、自宅などで「PCとWebカメラ使用」を前提にしています。
アメリカと違って、日本人は顔をみせて話すのを恥ずかしがる傾向が強いので「TVチャット利用」はまだ少なく、使ってもクローズで使われます。日本のスティッカムでは、顔を映さずに演奏したり、数人が参加してライブショー的にみせる「個人のライブ配信」をアピールして、使われるようになったという経緯があります。基本は、個人の「ライブ配信」システムなので、現在のところフリー使用(オープンソース)になっています。
●ビデオカメラを使う場合は、機種によって性能や扱い方が異なるので、「Webカメラ機能」「ストリーミンング設定」などを使います。ビオカメラは種類によって対応していないものもあるので、DVビデオカメラを使う場合、接続法がやっかいになっている原因です。
( 市場で仮設テントを借りて、サテライトスタジオを設置。市のお偉いさんも市場で働く人も、祭りにきた一般市民も、み~んなゲスト出演。ハマッち!市場コミュから生まれた、「YCMB~みんなでつくる市場放送局」です) www.ycmb.tv
●「スカイプ」との大きな違いは、画面をブログ・パーツとして、スティッカム以外の個人ブログやサイトにも貼り付けられ、画面のサイズも自由に変えることができる、という特徴をもっていることです。(画質も、高・中・低画質とスティッカム運営側で切り替えることが可能)
日本では、その機能を「応用」して「イベント中継」などにも各地で取り組んでいるわけです。
けれども、もともとそういう使い方を、スティッカム側は想定していなかったと聞きました。
つまり、「イベント同時中継」という使い方は、まだ実験段階だと思っています。
スティッカム社担当者も、これからBtoBの利用拡大に力を入れていく、といっていました。
さらに数ヶ所からライブ発信して連携する、「同時多元中継」となると、まったく別要素が加わってきますので、イベント運営(機材・設備・人)やWebサイト構築のノウハウも持ち込まないと、すこし難しいのですね。
また、1年前にイーモバイル(3G方式)が登場したことで、屋外でも使えるようになりました。(広域で使えるようになったのは半年前~)
(移動中継には、新兵器を使用!わずか500gのカメラ付モバイルPC。
写真はジャストミートさんのお店、レポーターはaruruさん、PC撮影はゆりっぺさん)
●現在は、スティッカムとそのユーザーたちが、使い方や技術的な事柄も含めて「進化」させようとしているところなのでしょう。ここが「オープンソース」の特徴でもありますね。映像配信という分野の「リナックス」みたいなものです。
あっ、そうそう。
テレビ中継(地上波)とはまったく別モノですので、同じように考えないほうがいいです。
まず、画面サイズが小さいこと。(撮影の仕方、見せ方がまるで違います)
画面をみながら、チャットで参加したり、自分の顔や映像を一緒に映すこともできるんですよ。
双方向型なんで、まだまだ面白いことができそうですよ~