豊臣秀吉が天下統一を目指す途上でのある戦を描く歴史小説です。 (関ヶ原の戦いで有名な)石田三成と彼を取り巻く武将たち、そして総大将三成に立ち向かった武州・忍城の武将たちが興味深く描かれています。 なぜ「のぼう」なのか。そんな武将は聞いたことがないと思っていたら、「でくのぼう」から来てるんですね。 忍城の成田長親は、領民から「のぼう様」と呼ばれ、泰然としています。周囲から馬鹿にされながらも、誰からも愛される憎めない人物です。 そんなのぼうが、二千の軍勢で三成の二万の軍勢と戦う決心をします。城主成田氏長が既に秀吉に城を明け渡すことを伝えているにもかかわらず。 三成は周囲を湖で囲まれている忍城を水攻めにしようと決意し、・・・・。 歴史物なのに、とても軽快に読み進むことができ、内容もとても興味深く、楽しかったです。 歴史物が嫌いでなければお薦めです。 『のぼうの城』(Amazon) http://www.amazon.co.jp/gp/product/409386196X?ie=UT…409386196X ★★★★★ |