本日開催された「政策の創造と協働のための横浜会議 第6回政策研究発表会」で審査を通過したのは、 K2インターナショナルの「地域における学校から社会への若者の包括的支援の検討」でした。 K2インターナショナルは、不登校、引きこもり、家庭内暴力、など、社会に馴染むことができず、生きづらさを抱えた子ども、若者を対象に、共同生活、就労の場づくり、仲間作りなどを活動の柱とし、様々な場をつくり、そのつなぎ役を担ってきています。 このような20年間にわたる活動を通して得られた経験に基づき、若者が教育機関との関わりを保っている期間に、それぞれの悩みを解決してあげることが大切であり、そうした若者支援の仕組み自体を変えていく必要性を感じての、今回の提案となったようです。 市内定時制高校では毎年、一年生の時点で3分の1の生徒が退学してしまう、4年生を卒業しても社会に出られない若者が多く就職未決定での卒業が多い、という話には正直、ショックを受けました。 社会情勢や財政事情の悪化だけが原因とも思われません。 発表を聞いていて、若者の相談にのるばかりでなく、実際に共同生活や就労の場を提供するなど、実践的な活動をしてきた方の発表であるだけに、説得力のあるプレゼンテーションとなっていました。 聞いていて、涙が出そうになるくらい感動的な取組だと感じました。 今年度の支援対象研究は、このひとつだけになるようです。 この他の発表は次のとおりです。 ○ 安全・安心できるまちづくり ○「市内図書館(市立および大学付属)における除籍図書資料の再利用法 ―アジア諸国図書館情報ネットワーク構築―」 ○ 公文書館機能の確立のための基礎的研究 ―横浜の歴史を記録し伝える― ○ ECOエネルギー地産地消型の街づくりと公共交通システム(EST) ○「都市型限界コミュニティ到来社会への意識調査と対策への展望」 それぞれに興味深い発想で、提案されていましたが、力及ばずというところでしょうか。 次回に期待することとします。 |