産業技術総合研究所(以下「産総研」)が、 夏季における計画停電の影響と空調(エアコン)節電対策の効果を発表しています。
事業所や家の個々の単位で節電効果を見るのではなく、 街全体を見るとどうなるかという観点からの分析です。
例えば、サマータイムで勤務時間を1時間前倒しするのは、 会社の電気を節約できるものの、帰宅後、家庭で電気を使ってしまうため、 全体で見ると逆効果という結果です。 打ち水も、電力需要の大きい時間帯に行う場合、局所的に温度を下げますが、 水蒸気により湿度を上げてしまうため、電力需要や温熱環境の一時的な悪化を招く、 すなわち節電効果はないというものです。
主な検討した対策と最大電力需要に対する効果の概要
数値は、対策が導入された場合の最大電力需要の、基準ケースの最大電力需要(14時半) に対する効果で、マイナスは削減、プラスは増加を意味します。 (つまり、マイナスの値が高いほど、節電効果があるということですね。)
「夏季の計画停電の影響と空調(エアコン)節電対策の効果(速報) - 持続可能な社会実現に向けた評価研究部門」(産総研)http://www.aist-riss.jp/main/modules/product/setsuden.html
「サマータイムや昼の打ち水は節電効果なし、産総研が節電対策の効果を測定」(GIGAZINE)http://gigazine.net/news/20110624_aist_power_saving/ |