食事1回あたりの許容放射線量 国際放射線防護委員会(ICRP)が定めている年間内部被ばく許容量は1000マイクロシーベルト(μSV)。 ここでは外部被ばくによるものと内部被ばくによるものの合計と考えます。 1)年間外部被ばく量 文部科学省の発表によると、1月9日の茅ヶ崎市の放射線量は平均0.046μSV 1日8時間を外で過ごし、16時間を室内で過ごすと仮定します。 室内での被ばく量は、屋外の1/4~1/10と言われていますが ここでは1/5と計算します。 すると年間外部被ばく量Aは A=(0.046×8+0.046/5×16)×365 =188 μSV 2)年間内部被ばく許容量 年間内部被ばく許容量Bは、年間許容量から年間外部被ばく量を引いたものです。 B=1000-188 =812 μSV =0.812 mSv 3)1食あたりの被ばく許容量 1食あたりの被ばく許容量Cは、年間内部被ばく許容量を365日で割り、 さらに3食で割ったものになります。 C=0.812/365/3 =0.000742 μSV 4)ベクレルへの変換 安斎育郎先生によれば、体重60キロの人のベクレルからミリ・シーベルトへの変換は mSv=0.000014×Bq ということは Bq=mSv/0.000014 5)1食あたりの許容放射線量 1食あたりの許容放射線量Dは D=0.000742/0.000014 =53.00 Bq これは正味入っている量で 通常は1kgあたりで表示される。 1回分の食事の量を400gとすると1食あたりの許容放射線量Eは E=53.00/400×1000 =132.5 Bq/kg となる ちなみにセシウム134では、係数が0.000018となるため 1食あたりの許容放射線量は103.1 Bq/kgと厳しくなる。 セシウム134は、あと1年間で半分の量に減ってくれるが セシウム137は、あと29年たたないと半分の量にはなってくれない。 注:これはあくまでも概算です。 |