■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
http://sns.hamatch.jp/blog/blog.php?key=54888
2014年10月23日(木) 
書評「自由への道3」
サルトル著
海老坂武、澤田直訳
岩波文庫
日比谷図書文化館から借り出し

著者はフランスの有名な哲学者だが
これは小説。
翻訳もこなれて読みやすい。

「自由への道1」「自由への道2」では
第2次大戦直前のフランスパリの退廃した若者文化

ロックンロール誕生以前に
ロックンロールしたかったが
ぼちぼち若者卒業を迫られている人たちを描いたサルトルだが

ここでは
第2次大戦がいよいよ始まろうとする
フランスのパリや周辺都市の人々の姿が描かれている。

「1」と「2」では主役だったマチウも
ここでは登場人物の一人で
小説の連続性を担保するために
時々顔を出してくるようだ。

それにもかかわらずマチウが印象に残るのは
「1」と「2」では30代半ばであるにもかかわらず
若者の自由を謳歌し続けたがっていたマチウが
一転して
戦場をめざすところにある。

(「1」と「2」では俗物として描かれていた兄のジャックが
ここでは反戦を口にしたりする!?)

日本でも、大正デモクラシーの時代に
モボ・モガを謳歌した人々が
昭和に入ったとたんにきらびやかな衣装を脱ぎ捨てて
戦争へと突き進んでいく。

おなじような意識構造がフランスにもあった!?

もちろん
ヒットラーが出てきて英仏首脳と会談し、やがて決裂するという
歴史的事実は踏まえているが
ドイツだけでなく
フランスにも戦争に向かう意識があったということを
抑えておくことは

現在のネトウヨが戦争をあおる状況を考えるうえでも
とても参考になるものだ。

閲覧数81,879 カテゴリ書評 コメント6 投稿日時2014/10/23 18:18
公開範囲外部公開
コメント(6)
時系列表示返信表示日付順
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
がくさんさん
[一言]
ぼちぼちやりましょ。
■この日はどんな日
ほかの[ 10月23日 ]のブログは、
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み