2014年10月12日 房日新聞社読者コーナー掲載 私の通算47本目の投書が掲載になりましたので、原文を公開します。 先日、鴨川市内の安房小湊で千葉県下のある同じ福祉団体同士が集まっての研修があり、私はその関係者の一人として参加。その場の意見交換で、公共交通機関における障害者割引のことで発言をしました。 現在、この国のほとんどの鉄道の障害者割引については、付き添い・同伴者がいる場合は乗車距離の制限がありませんが、障害者手帳お持ちの方が単独で利用する場合は、100キロをこえなければ割引を受けることができません。 鉄道会社には約款にあたる旅客営業規則があり、障害者割引はこの規則により適用されます。しかし、付き添い・同伴者の有無によって利用ができる・できないのは全く根拠がなく、むしろ、障害のある方の外出・移動に制約につながるものであり、千葉県障害者条例に抵触をする可能性があります。 私は研修の場で、このような理解しがたい規定を撤廃し、障害のある方が容易に鉄道を利用ができるよう、関係の福祉団体と連携して働きかけをするよう、申し上げました。 障害者手帳をお持ちの方がSuica・PASMOで利用の場合、乗車の駅では改札機でタッチをし、降りる駅で有人改札で駅員に機械処理をしてもらうことで、障害者割引で利用ができます。しかし、降りる駅がそのような対応ではない場合は、全く利用することができません。 近年、JRの駅ではみどりの窓口を廃止し、指定券発売機や多機能券売機を窓口の代替として設置する駅が増えています。しかし、これらの券売機では障害者割引によるきっぷの購入はできません。 全般的にこの国の公共交通機関では、見えないバリアが増えているように見受けるのは私だけでしょうか。むしろ、そうでなく、逆の方向である、だれでも利用しやすい乗り物でなくてはではないでしょうか。 |