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2008年08月02日(土) 
横濱まちづくり倶楽部が2001年から続けてきた「『横濱通』養成講座」では、「横濱」を作り続けてきた人達を紹介、2005年までの30人の講師の話は「横濱通になる本」としてまとめられ、出版されています。色々面白い、興味深い話があります。

今日ご紹介する「すごいひと」は、2006年に同講座で「横浜のシルク・スカーフの再現」と題してお話しされた、椎野秀聰さんです。
(以下は、同講座でお聞きしたことです。)

明治の横浜からの輸出品目のNo1は、シルクでしたが、椎野さんの曽祖父椎野正兵衛さん(1839年生まれ)は、その中でもスカーフなど最高級品をヨーロッパやアメリカに向けに輸出し、大成功を収めました。彼は、製品作りにこだわり、“S.SHOBEI”と言う独自ブランドで展開、大好評だったそうです。1973年のウイーン万博にも出展しています。
(輸出織物商初代組合長、商工会議所議長などの公職にも付いています。)

椎野秀聰さんは、もともと音楽が大好きで、ヤマハに勤め、その後、椎野楽器設計事務所を設立するなど、音楽分野で活躍されました。

その椎野秀聰さんが45歳の時(1992年)、曽祖父の残した"S.SHOBEI”ブランドを再興させたいと思い立ち、それから彼の死闘が始まります。
10年間、徹底的に調査研究を進め、ついに2002年「椎野正兵衛商店」を復活させました。
最高級シルク製品を復活するためには、蚕作りから始め、全国を廻って、今やいなくなりつつある撚糸・織・手な染などの技術者を探し、試作に試作を重ねるなど、大変な苦労をなさったそうです。頭が下がります。

現在、「椎野正兵衛商店」のお店は、赤レンガ倉庫1号館にあります。

(「横濱通」養成講座は、2007年は開催されなかったようです。是非、再開していただきたいと思います。)

閲覧数3,594 カテゴリ横浜開港150周年 コメント0 投稿日時2008/08/02 16:12
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