2020年12月12日 房日新聞読者コーナー 今年で13本目で通算131本目の掲載 実は当初、準備をしていたネタがありましたが、この問題を取り上げないわけわけにはいかない想いで、今年のラストの投稿はこの問題を。 少し解説 千葉県南部の上水道は、市町村独自の水道と、両総用水や房総導水路で利根川の水を受ける南房総広域水道企業団=以下、南水=の水でやりくりをしています。 最近、発足したかずさ広域水道企業団のように、完全な組織統合でない点が異なります。 南水は広域行政の一部事務組合で、安房3市1町と夷隅2市2町で構成。 安房地域は、鋸南町、鴨川市、館山市と南房総市の富浦と三芳で構成する三芳水道企業団、富浦と三芳以外の南房総市の各水道事業があります。問題の小向ダムは、合併前の旧千倉町、旧丸山町、旧和田町の旧朝夷水道企業団の管轄。千倉まで南水の送水管が届いてはいますが、丸山、和田にその水が届かないのは水圧の設備が関係していると思います。 前置きが長くなりましたが、24日に配布の南房総市の食事券よりも、今は水の確保。そして、来年で合併発足15年の南房総市の先のあり方含め、住民参加で知恵を出し合うことです。 それでは原文公開を。 このニュースを最初に聞いた時、耳を疑いました南房総市での水道の断水問題。 少なくとも、私含め安房地域に住んでいる大半の方々は、利根川からの水を供給する南房総広域水道企業団=以下、南水=で対応できると思っているからです。ところが、千倉の一部、丸山、和田の地域がなぜ、南水がこないのか、理解に苦しみます。 もし、このことが、すでに南房総市の合併発足前後でわかっていれば、手は打てたはずです。 聞くところによれば、学校では、すでに水道の使用を止めたことで親御さんから不満の声が。ガソリンスタンドでは、洗車のサービスがしばらくできないそうです。 さらに、千歳、南三原、和田浦の各駅のお手洗い場、病院や福祉施設、スーパーやコンビニでは、断水が現実になれば、この年末の時期にあって、かなりの影響になります。 私の素人の考えですが。 小向ダムにかかる三原川のさらに奥の上流は、鴨川市の曽呂。曽呂の西集会所バス停には、三原川にかかる小さな橋と鴨川市の水道管が交差しています。 緊急に水道管を設置となると時間がかかります。この西集会所バス停付近より、鴨川市の水道を三原川に流すことで、小向ダムに注ぐことができるのではないでしょうか。 南房総市と鴨川市のあいだで、三原川に注いだ水量分を南水の受水量で相殺することで、鴨川市と相談と調整ができないでしょうか。 南水が整備する前、当時の三芳水道と館山市営水道、鋸南町水道と富山町水道でそれぞれ、緊急の水道管をつないでいます。実際、当時の富山町は、過去2回、渇水により鋸南町の水道に助けられました。 南水の送水管とは別に、安房4市町で緊急のための水道管接続を検討する機会ではないでしょうか。 ちなみに3年前に策定された南房総市の水道事業ビジョンには、隣接する水道企業体との水道管の接続の推進がかかれています。 今年5月のこの場でかきましたことを。 南房総市の方々も非常に苦労をされている。館山市の給水所や物資提供の際、取りにきていただいてもかまわない。災害対応では3市1町の縦割りの枠を取り払いたい 昨年9月の館山市の金丸市長の発言です。あらためて安房4市町で、この文言の共有を強くお願いをいたします。 |