この本は、テレビドラマの 『あしたの、喜多善男』 http://sns.yokohama150.jp/blog/blog.php?key=8023 の原案となった作品ということで、読みたくなり、図書館で借りました。 一週間後に自殺することを決意した男が、その一週間で 酒池肉林をすること 世のため人のためになることを一つしておくこと などを決めて、タクシーに乗ろうとしたとき、 ひとりの男と出会う。 それが、八代平太。 ドラマと設定が逆で、喜多善男は35歳、一方の八代平太は中年男。 しかも、ドラマでは八代平太が最後までまとわりつくが、 この本では、喜多の殺害を依頼された外科医が最後まで関わってきます。 死ぬ前の一週間で、何をするか。 「病気で余命幾ばくもない主人公が、人生を見つめ、・・・」 というドラマや映画はありますが、 自殺する前の一週間という設定は、観たり、読んだことがありません。 設定が違うと、主人公の生き方もずいぶん違いますよね。 作者が、途中で気が変わって書き加えたという最終章で、 喜多ははじめて、死と見つめ合うのです。 ★★★☆☆ |