ミッション・ トゥ・シーフェラーズ
昔時々行っていたので、ふと思い出し、検索し、ここにたどり着きました。閉店とは大変ショックです。
最近仲良くなった友だちを集めて飲みに行こうかと思っていたのに。
青春の1コマのお店でした。悲しすぎます。
最近横浜の老舗巡りを始めた。 基本的に古くさい店には興味がない。 古くさい、というのは横浜の場合「バタ臭い」とほぼ同義語だが、実際足を運んでみると驚かされることが多く、勉強になる。 最近のヒットは「パン・アメリカン・コーナー」のホットドッグで、マスタードが辛めで現代的な味付け。 ほおばった瞬間、予想外の旨さに頭の奥が覚醒する感じがしてしまった。 カリカリにローストしたコーヒーを敢えてうすめに淹れているのが非常にアメリカン(現在の潮流から完全に外れている。でも悪くない味)で、さすが米兵相手の店だっただけのことはある。 基地の町だった痕跡はもうほとんど残っていない横浜だが、こういう何気ないところに過去の残滓が散見される。 さて。 今日、大変残念な発見をしてしまった。 地元の人間以外知らない店だと思うが、外国人船員向けのバー「ミッション・ トゥ・シーフェラーズ」が閉店していたのだ! え〜! という感じで何と言っていいのやら。 今年の春まではまちがいなく営業していたはず。 ああ通っておけばよかった。 ここは古き良き港町らしさを残す数少ない店だったのに……。 しかし閉店よりもっと残念なのが、だれもこの件をニュースにしないこと。 野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」が閉店したときはあれだけ騒がれたというのに、「シーフェラーズ」に対するこの無関心さと来たら。 そもそもこの店のことは地元の人間からではなく、神戸に住んでいるとある先生に教わったのだった。 ハマっ子はもう海外に浪漫や興味は覚えないのだろう、きっと。 |