40歳になる男女五人が、脱サラした店主の経営する札幌のススキノのバーに、 小学校のクラス会の三次会と称して流れ込んできます。 そして、クラス会に参加できず、深夜になっても現れない「田村」を待っているのです。 各人の脳裏には、それぞれ昔の自分や取り巻く人々が現れ、 酔いつぶれながらも、田村を待つ五人。 そこへ、田村から電話が・・・・。 40歳という年齢は、微妙な年代ですよね。 その年代の男女を、それぞれの過去を振り返るような形で 軽快に描いているといった本です。 最後の展開は、最後まで読んで良かったと思わせてくれるような内容で、 自分も同窓会に出席しているような気分に浸りました。 それにしても、主人公(?)の田村が最後の最後まで登場しないという設定で、 「田村はまだか」と思いながら読んでいました。 ★★★★☆ |