東京都が宮古市のがれきを受け入れ始めたことについて、多くの人が抗議しているとのことです。 でも、ちょっと待ってください。 3.11以降、実は東京でも被ばくしたごみが燃やされてきたのですよ。 そのことを不問にして、岩手県宮古市のがれき受け入れを問題にするのは地域差別です。 というのも 早川由起夫さん@群馬大学の汚染マップによれば、東京の方が宮古市よりもはるかに多くの放射性物質が流入しているからです。 そのことは焼却工場の灰や下水処理場の汚泥から高い放射線量が検出されていることからでも明らかです。 もし「がれきを燃やすことで、放射性物質がばらまかれる」というのであれば 3・11以後、東京の清掃工場周辺から、高い放射線量が検出されているはずです。 今まで、たくさんの市民や市民団体・NGOが放射線量の測定を行ってきていますが、そのような報告はありませんでした。 また 文部科学省の最近の航空機による調査でも 東京と宮古との放射線量には大きな違いはありません。 一部ツイッターでは 「バグフィルターで放射性物質を補足した研究報告はない」 とする主張が繰り返し行われていますが これは3・11以後の実態に反したものであり この主張こそ根拠のないものです。 このようなことから当研究所では 宮古市のがれきを東京都が受け入れることを問題視するのは 科学的根拠のない被災地差別と考えます。 ******************** セシウムは、融点28.46℃、沸点690℃ セシウムが水と反応してできる水酸化セシウムは、融点272℃、沸点990℃ 東京都の清掃工場では、排気除塵の際に排気温度を150度前後に下げています。 このときセシウム単体としては液体状態 水酸化セシウムは固体状態 と、なっているため バグフィルターに補足されやすい状態になると言えます。 |