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2009年01月08日(木) 
昨年の暮れにひさびさに読んだ椎名誠、サスガと感じたところのメモの最終回(?)です。

ちなみに。
自分と椎名誠との出会いは、かつて定期購読していたカメラ雑誌「アサヒカメラ」
に、氏が“シーナの写真日記”という3ページの連載をやっていたこと。
誌面には白黒で掲載されているのですが、漁港の写真とか お寿司の写真とか、
大いに影響されましたですねー。 それと、《椎名誠の写真展に出かけると、
本人に会えることも多い》ときいていたのですが、結局のところ
一度も出かけないまま今日になってしまいました。

===========

1)
> 三国のキャンプでは、地元で農業をやっている知りあいが百パーセントの
> コシヒカリを何合か持ってきてくれた。仲間のリンさんがそいつを上手にたいて、
> 立川の三上鰹節店からリンさんが買ってきた血合抜きの超高級鰹節
> (百グラム八百円 *注:執筆は10年以上昔です)を醤油でといたのを
> あつあつゴハンにかけてかきまわす。いわゆるひとつのネコメシというやつであるが、
> これがじつにまったくうまいのなんの。
> 久しぶりに日本の底力を全身で感じたのだった。

 読んで、「日本はダシの文化、西洋はソースの文化」というのも思いだしました。
 それと、鰹節のお値段。
 調べてみますと、なるほど今日においても百グラム800円は超高級です。
 500円を越えると「超」がつく感じ、800円クラスなどは市販されるかされないか、
 というところでしょうか。おそらく、料亭とかホテルとか、
 もはや作るときから行き先が決まっているグレードでしょうか。
 一度そのネコメシ、是非に食べてみたいです。

2)
> 店の中には先客が三人いた。
> 長靴をはいたおとっつぁんがギョーザを前にビールをのんでいる。
> 頭の上のテレビがNHKの素人のど自慢をやっている。うたは「矢切の渡し」。
> デコラ貼りのテーブルに石油ストーブ。壁に小さな提灯のかざりもの。
> まったくもって絵に描いたような田舎の小さなラーメン屋であった。
> 新潟地方特有の小魚のだしのきいたラーメンをフッハフッハと食って、
> ついでに自家製のえごを食後に。

 小魚のだしといえば、瀬戸内周辺エリアも小魚のだしが多いと思います。
 子供のころ祖母がつくっていた味噌汁は、カツオの削り節ではなく
 イリコのダシでした。しばしば、取り除かずにそのまま味噌汁の具に
 なっておりました。 、、、イリコ入り豆腐の味噌汁。

3)
> 夕食はウニ、イクラ、タラコの三色丼であった。
> とろとろの根コンブ入りの汁がまたどしーんとうまい。
> 外はますます荒れている。明日のことなど考えずにさらに酒をのむ。
> その日は有人島の宿で一泊。嵐は本格的にがんがん近づいてきた。
> どうやら直撃に近いらしい。海上タクシーの人に聞いたら、
> あと1時間連絡が遅かったら船が島に着けなくなっていた、というのである。
> そうしたら山に入ってびしょ濡れのまま八百万匹の蚊とタタカイの夜を
> 過ごさねばならなかったのだ。よかったよかったと笑いつつ
> あついシャワーをあび「さあ嵐め、どんどんこい! きてみろきやがれ
> 男らしくまっすぐこい。どおーんときてみろい! わしも男じゃけえ待っておるけに」
> などと広島方向にむかってわけのわからないことを叫びつつ、
> 瀬戸内珍味三品盛り合わせを肴にビールなどクハクハやっていたのである。

 “海の幸さまさま”という感じです。

4)
> さっき名古屋で降りていった隣の席の客の缶ビールのアキ缶が
> テーブルの上に乗ったままである。
> こんな冷えた車内でよく冷え冷えビールをのむものだ。
> おれはいまあつーあつーいおしるこか甘酒がほしいなぁ、と思う。
> のんだビールをそのままにして降りていった男は中年管理職ふうだった。
> 親のしつけができていないのだなぁ、いい年をして。
>
> ぼんやりその缶ビールを眺める。○○地域限定などと書いてある。
> 地域限定などというと、あたかもその地方だけの特別仕様ビールのように聞こえるが、
> 別に何も変わったところはないのだ。もともとビール会社は全国に工場を持っていて、
> その販売テリトリーをわけているから、昔からとっくに工場ごとに地域限定だったのだ。
> 早い話がまやかしだけど、各メーカーが〝地域限定〟をやりだしたので、
> 日本全国地域限定ビールだらけになってしまった。
> ひと昔前に、ビールは容器競争に走ったことがあった。
> 玉子型だとかロケット型だとか子供じみた変形ウツワ競争に大さわぎだったが、
> 中身はみんな同じなのだから、見ていてなんだかむなしかった。
> 容器や名前を変えるとその分金がかかるだろうから、そんなことしなくていいんだからね。

 、、、はげしく同感です。拍手。

5)
> 体があたたまったので、レストランで生ビールをのみ、二種類のサラダを注文した。
> 妻の長期海外旅行で、このところ正しい家庭料理から遠ざかったままだ。
> 野菜をたべなきゃいかんと発作的に考えたわけである。
> 生ビールはやっぱりうまい。ただしくいえば、樽ごとに微妙に味がちがう、
> これこそ地域限定供給のはずだ。
> もっともぼくの味覚能力ではこの微妙な味の差がわからないけれど。
> メーカー直営のビアレストランの生ビールは、工場からもっとも早く入荷してくるのと、
> サーバーなどのビール注ぎの管理がしっかりしているし、温度調節なども
> 厳しく行なわれているから 間違いなくうまい、という。そうだろうなと思う。
>

 確かに店で飲む生ビールはちょー美味しいです。
 自宅で飲むのも一興ですが、美味しさを求めたら値段相応にお店のビール。
 たとえば、キリンなどで講習会を受けてビアマイスター認定証のあるお店とか。
 一方、家で飲むのは、第三のビール(キリンでいえば「のどごし生」など
 → http://www.kirin.co.jp/products/beer/index.html#item06 )が
 もっとも適っている気がします。

 その本が書かれた当時は、発泡酒も第3のビールもなかったので、
 それを考えると《いい時代になったなぁ》と思います。

などなど。
  

閲覧数2,799 カテゴリ食べる前に撮る コメント0 投稿日時2009/01/08 11:36
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